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公開日 : 2020.6.6
最終更新日 : 2021.5.25

キャリアデザイン

未経験からエンジニアに!3つのステップと失敗しないポイントを解説

あなたは、

未経験からエンジニアになりたいけどなれるの?

「未経験からエンジニアになるためにはどうすれば良いの?」

このような疑問や不安を持っていることでしょう。

結論からお伝えすると、未経験からエンジニアになることは「可能」です。

何事にも「未経験」はつきものです。

未経験の状態から就職・転職・独立を目指すのであれば、エンジニアになるためのステップ・具体的な方法を知ることが必要です。

本記事では、その具体的なステップ・方法、そしてエンジニア業界について詳しく解説していきます。

ぜひ参考にして、未経験からエンジニアになるための一歩を歩んでみてください。

この記事のもくじ

1章:未経験からエンジニア転職が可能な2つの理由

未経験からエンジニアになることは可能です。その理由を2つ紹介していきます。

1-1:需要が高く人材不足

まず、エンジニアの需要がとても高いことが挙げられます。

そもそも需要がなければ、エンジニアとして就職・転職ができません。

人材不足を裏付ける証拠として、IPA(情報処理推進機構)が経済産業省から委託を受けて実施した企業アンケートの結果を見ていきます。

引用元:- IT 人材需給に関する調査 -調査報告書 2019 年 3 月|みずほ情報総研株式会社

結果として、IT市場規模の拡大を低く見積もった場合でも2030年には約16万人が不足、高く見積もった場合で約79万人が不足するという試算が出されています。

このように、今後もIT人材の不足が見込まれるため、未経験者でもエンジニア就職のチャンスは十分あります。

1-2:スキルが明確化しやすい

ITエンジニアのスキルは明確化しやすいため、未経験者であってもスキル・実績が評価されて企業に採用されることができます。

スキルを明確化する具体的な方法は、ポートフォリオ(制作物)の提示や「Qiita」への技術記事投稿、「GitHub」のリポジトリを公開するなどです。

ポートフォリオ(制作物)とは、実際にコードを書いて作ったシステム・アプリを指します。

このポートフォリオ(制作物)があれば、どのようなシステム・アプリが作れるのかがひと目でわかります。

「Qiita」はプログラミング学習などの過程において、どのようなことを学んだのかをアウトプットする場所になります。

どのような経験を経てきたのかがわかりやすく、採用する側からすると、「よく勉強して伸びてくれるかも」といった期待を持たれることもあるかもしれません。

「GitHub」は企業でも使用されることのあるソースコード管理サービスで、オリジナルで作ったシステム・アプリなどのポートフォリオ(制作物)の提示の方法の1つです。

これにより、ソースコードを提示できるため、プログラミングの実力を提示できます。

これらのように、ITエンジニアは自らのスキルを明確にする方法が多様にあります。

スキルをつけるだけでなく、これらをうまく活かすことで、就職・転職・独立に近づくことができるでしょう。

2章:未経験からエンジニア目指す3つのステップ

本章では、未経験からエンジニアを目指す3つのステップを紹介します。

  • ステップ①:業界のことを勉強する
  • ステップ②:スキルアップ
  • ステップ③:転職活動する

紹介するステップをもとに、未経験からエンジニアになるイメージをつけましょう。

2-1:業界のことを勉強する

プログラミング言語などを学ぶ前に、まずは自分が目指すIT業界のことを勉強しましょう。

業界知識をつけ、自分がどのようなエンジニアになりたいのか明確にできれば、スキル習得の効率も向上します。

逆に、業界知識が浅いままスキル習得に励んでも、結局どのようなエンジニアになるのか目標が定まらない場合、どのプログラミング言語を習得すれば良いかも定まりません。

また、習得するスキルの具体的な活用シーンもイメージできないかも知れません。

例えば、エンジニアになりたいと思っていても、エンジニアには10以上の種類があることはご存知でしょうか。

詳しくは「3章 IT業界や職種の特徴とは?」にて解説しますが、これらを知らずにスキルの習得に励むのと、知っててスキルの習得に励むのでは差が生じることでしょう。

まずは自分が目指すIT業界について勉強すること。これが就職・転職・独立して活躍するには不可欠です。

2-2:スキルを磨く

IT業界の知識を深め、活躍したい業界・職種が定まったら、その仕事に求められるスキルを磨きましょう。

スキルの習得方法は大きく分けると「独学」と「プログラミングスクール」が挙げられます。

それぞれの特徴などを簡単に説明します。

2-2-1:独学で基礎スキルを習得する

学習の方法の1つに「独学」があります。

近年では「Progate(プロゲート)」などの、無料から始められるプログラミング学習サービスが提供されており、独学で基礎スキルを習得できる環境が整っています。

Google検索などで欲しい情報を見つける「ググり力」のある人や、疑問などを質問できる知人がいるなどの環境の人は独学でもスキルを習得しやすいです。

加えて、プログラミング学習においては「英語力」も必要になるケースがあります。

日本語での情報が少なく、英語で情報を拾うケースも出てくるからです。

「ググり力」、「気軽に質問できるエンジニア」、「英語力」のうち、1つでも欠けているのであれば、疑問点があった時に「次に進めず1日中おなじ疑問に悩む」といったことも多々出てきてしまうでしょう。

そのようなことを防ぐためには、以降で紹介する「プログラミングスクール」の活用をおすすめします。

2-2-2:プログラミングスクール活用で短期間スキルアップ

プログラミングスクールを活用すると、多くの場合、独学よりも短期間でスキルアップが可能になります。

未経験から就職・転職・独立を目指すのであれば、最も効率的なスキル習得方法と言えます。

その要因には以下が挙げられます。

  • 体系化されたカリキュラム
  • 疑問があればすぐに質問ができるスタイル
  • 実践しながらスキルを習得できる
  • ポートフォリオ(制作物)までサポート
  • モチベーションが維持しやすい
  • 学ぶことが習慣になりやすい
  • 人脈の構築に繋がる

プログラミングスクールは、お金を払って学びます。

また、講師との関係もあり習慣化やモチベーションの維持に繋がります。

さらに、多くのプログラミングスクールでは実際にコードを書きながら学習を進めます。

そのため、「知る」だけでなく「コードが書ける」ようになるのです。

そして何より大きいメリットは「疑問があればすぐに質問ができる」ことです。

独学では自力で疑問を解決しなければなりませんが、プログラミングスクールでは講師に質問ができます。

プログラミングスクールは費用がかかるため避ける人もいますが、「1人で悩んでいる時間」という時間的なコストも考慮するべきでしょう。

【コラム】

プログラミング学習は時間との勝負です。

できるかぎり早くスキルを身につけることが、ITエンジニアとして給料・報酬を得ることにつながります。

スキルを身につけて就職・転職・独立を行うために、ポートフォリオ(制作物)はもはや必須です。

その学習とポートフォリオ作りを最短で行える方法が、プログラミングスクールに通いながら学習し、ポートフォリオのサポートを受けることです。

目先のスクール受講料にとらわれていると、時間という大切なリソース(資源)を無駄にしてしまいかねません。

その代表的な例として、独学で3日悩んでいた内容がプログラミングスクールでは30分で解決できた場合です。

正直、20代前半であればじっくり独学でも良いですが、30代や40代となってくると、エンジニアとして活躍できる「旬」は刻々と過ぎてしまいます。

少しでも早くスキルを習得して、就職・転職・独立をかなえ、エンジニアとして稼ぎ出すべきではないでしょうか。

「じゃあおすすめのプログラミングスクールはどこなの?」といった疑問に対しては、「4章 おすすめのスキル習得方法と転職手段」にてお答えします。

2-3:転職活動する

スキルをある程度習得したら、転職活動を行いましょう。

転職の方法はたくさんありますが、ここでは、下記3つの活用方法について解説します。

  1. 転職サイト
  2. 転職エージェント
  3. 転職保証付きプログラミングスクール

2-3-1:転職サイトで情報収集

まずは、どのような求人情報が出されているのかを確認しましょう。

求人情報は、地元に特化した「タウンワーク」でも良いですし、公共の「ハローワーク」でも良いです。

また、独立を目指しているのであれば「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサイトの案件を覗いてみても良いでしょう。

転職サイトも多種類ありますが、以下のサイトはメジャーで使いやすいでしょう。

  • Doda(デューダ)
  • マイナビ
  • リクルート
  • エン転職
  • キャリトレ

これらの転職サイトでは、おもに以下の情報を収集しておくと良いです。

  • 業務内容(具体的なものが良い)
  • 必要なスキル・プログラミング言語
  • チームの人数
  • 給与
  • 取引先

業務内容については、具体的に書かれていない場合は注意が必要です。

具体的に書かれていない場合、エンジニアとして入社したにもかかわらず、部署内でのパソコンの設定やソフトの導入などを、希望していない業務内容が強いられる場合もあります。

必要なスキルやプログラミング言語が明確に記載していれば、自身のスキルと合わせて検討がしやすくなります。

チームの人数や具体的な取引先については記載のないことが多いですが、可能ならば応募の前に聞いておきましょう。

これらの情報から、どのようなシステム・アプリを開発するのか、どのような開発体制なのかを推測できます。

2-3-2:転職エージェントを活用する

未経験者がエンジニアを目指す場合、IT系専門の転職エージェントを活用することをおすすめします。

なぜなら、未経験でもIT業界に就職・転職できるよう、エージェントがサポートしてくれるからです。

具体的には、転職エージェントの活用により以下のメリットがあります。

  • 業界についてのイメージが明確になる
  • 非公開求人を紹介してもらえる
  • 企業や職種に特化した対策が可能
  • 年収アップや働き方など待遇の交渉も可能
  • スキルが足りなくても、エージェントからの推薦で選考が進みやすい

IT業界未経験のうちは業界のイメージが明確ではありませんが、転職エージェントは業界を経験してきたプロであることが多いです。

そのため、より現場の生の声を聞くことができます。

また、大手など人気企業などに転職サイトから応募する場合、ほぼ自力で高い求人倍率で戦わなければなりません。

そこで転職エージェントを活用することで、非公開求人など独自の求人窓口から応募できるために有利に転職活動を進められます。

それだけでなく、応募する企業や職種に合わせて職務経歴書や面接の対策をサポートしてくれます。

このように、転職エージェントでは未経験にうれしいエージェントのサポートがあるため、転職を有利に進めることができます。ぜひ活用しましょう。

おすすめの転職エージェントサービスについては、「4章 おすすめのスキル習得方法と転職手段」で紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

2-3-3:転職保証付きプログラミングスクールもおすすめ

プログラミングスクールのなかには、「転職保証」のあるものがあり、転職保証を活用することがおすすめです。

なぜなら、転職保証をうまく活用することで、転職への厚いサポートと、もし転職できなくなった場合の返金などがあり安心できるからです。

転職エージェントのように、書類作成や面接などのサポートを行ってくれるもサービスもあるので、非常に協力なサポートが受けられます。

しかし、転職保証を受けるためにはプログラミングスクールごとにそれぞれ条件があります。

例えば「TechAcademy Pro」の場合、保証条件として以下の条件があります。

  • 受講開始時点で32歳以下
  • 東京で勤務可能
  • IT企業へエンジニアとして転職の意思がある
  • 転職活動の意思がある
  • 受講期間中に300時間以上の学習時間を確保
  • すべての課題に合格

32歳以下、東京で勤務できることなどのほかに「本気で転職する気があるのか」が問われています。

もし受講進捗が一定以下であれば保証の対象外ということもあるため注意しましょう。

そのため、「転職する気がないけど受講料返金してもらえるのはラッキー」といった考えは、実現不可能です。

転職保証は、本気で転職を目指すのであれば、プログラミングスクール側のサポートもその分厚くなり、万が一の場合の返金が保証されているものです。

ぜひ活用しましょう。

3章:IT業界や職種の特徴とは?

3章では、IT業界について解説していきます。

具体的には

  • 業界の構造
  • サービスの種類
  • 職種の種類

について説明します。

実際に自分がITエンジニアとして、どのような環境の中でどのように仕事を行うのかをイメージしながら読み進めると良いでしょう。

3-1:業界の構造を理解しよう

IT業界に分類される企業には、大きく分けて「事業型企業」と「受託開発型企業」に分類されます。

これらの差は、「開発を依頼されているかどうか」にあります。

つまり、自社でシステム・アプリを作ってそのままリリースする企業は「事業型企業」と呼ばれ、他社から依頼されて開発を行い、他社に納品する企業は「受託開発型企業」と呼ばれます。

受託開発型企業のことを、「SIer(エスアイアー)」とも呼んでいます。

これは、「システムインテグレーター」を略した呼び方です。

さらに、IT業界の分類は以下の5つにも分けられます。

  • インターネット・Web業界
  • 通信業界
  • ソフトウェア業界
  • ハードウェア業界
  • 情報処理サービス業界

インターネット・Web業界については、インターネット上でサービスを提供する企業が分類されます。

おもにWebエンジニアがこの業界に属します。

通信業界は、電話やインターネット、無線通信などのインフラを扱う企業が分類されます。

最近で言えば、5Gがおもな話題となっています。

おもにネットワークエンジニアがこの業界に属します。

ソフトウェア業界は、おもに「OS(オペレーティングシステム)」や「アプリケーション」を扱います。

おもに、SE(システムエンジニア)プログラマーがこの業界に属します。

ハードウェア業界はPCやスマホなどのIT機器、周辺機器を扱う企業が分類されます。

おもに組込みエンジニアがこの業界に属します。

情報処置サービス業界は、情報システムの構築・運用を行う企業が分類されます。

おもにセールスエンジニアがこの業界に属します。

この構造を踏まえて、イメージを固めていきましょう。

3-2:どんなサービスを開発?

大まかに業界構造を見てきましたが、ここからは実際の業務に視点を置きます。

実際に、どのようなサービスを開発していくのかによって、必要なスキルが変わってきます。

エンジニアが作るサービスや業務には、以下のようなものがあります。

  • Webアプリ
  • スマホ(モバイル)アプリ
  • デスクトップアプリ
  • ゲーム
  • 制御・組込みシステム
  • サーバーシステム
  • ネットワークシステム
  • Webサイト(システム、ページ)
  • データ解析
  • その他

エンジニアのサービスとして身近なものに「アプリ」がありますが、アプリにも以上のような種類があります。

Webアプリは、Web上で動くものを指しています。

身近な例を挙げれば、「Twitter(ツイッター)」をブラウザ上で利用する場合には、TwitterはWebアプリと呼ばれます。

Twitterをスマホ端末で利用する場合には「Google Playストア」や「App Store」からTwitterアプリをダウンロードして利用する人が多いでしょう。

このTwitterアプリを「スマホ(モバイル)アプリ」と呼びます。

WindowsパソコンでTwitterを利用する場合、ブラウザからTwitterにアクセスしてTwitterのWebアプリを利用するほかに、「Microsoft Store」からTwitterアプリをインストールして利用することもできます。

パソコンにインストールして利用するアプリを「デスクトップアプリ」と呼びます。

ゲームもアプリとしてリリースされることが多いためアプリに含まれる場合もありますが、ここでは開発におけるスキルが異なるためアプリとゲームを別として紹介しています。

ゲーム開発には、プログラミング言語だけでなく「Unity(ユニティ)」などのゲーム開発エンジンと呼ばれるツールを扱えるようになることが求められます。

一般のアプリ開発と大きく異なるのは、ゲーム開発では「動き」を作ることです。

制御・組込みシステムに関しては、おもに家電製品や自動車に組込まれる機能を指します。

イメージしやすい例では、「自動ブレーキ」なども組込みシステムの1つです。

サーバーシステムは、「クライアント・サーバーシステム」のうちのサーバーのシステムを構築します。

クライアント・サーバーシステムとは、クライアントからリクエストがあった際に、サーバーが処理を実行してレスポンスするといったシステムを指します。

身近な例では、Webブラウザというクライアントのリクエストに沿って処理を実行して、Webページを返す「Webサーバー」を考えるとイメージしやすいでしょう。

ネットワークシステムは、パソコンとパソコンをつなげたシステムを指します。

簡単なようですが実は奥が深く、コストを極力抑えてセキュリティを確保するネットワークを構築しなければなりません。

Webサイトは、文字や画像などを配置したページの集まりをWeb上に公開してあるものを指します。

例えば、各都道府県のWebサイトでは行政の情報をまとめたページが集まっています。

これらを作るためには、文字や画像を「構造化」し、クリックすると別のページへ移動するなどの機能を持たせなければなりません。

3-3:どんな職種があるのか?

ITエンジニアの職種は分け方も多くありますが、おおよそ以下のように分類されます。

平均年収については「転職会議」などを参考にしています。

  • ITコンサルタント

 システム・アプリの提案・相談や要件定義などを行います。

 システムエンジニアと似通う部分もありますが、ITコンサルタントは顧客の課題を、ITで解決する方法を考えることがおもな役割です。

 そのため、ITだけでなく企業経営の知識も必要となります。平均年収:647万円

  • システムエンジニア(SE)

 システム・アプリの要件定義から開発、テストまで一貫して計画推進を行います。平均年収:475万円(社内SE)

  • プロジェクトマネージャ(PM)

 エンジニアをマネジメントするリーダー格をプロジェクトマネージャと呼んでいます。

 システムエンジニアもマネジメントを行いますが、プロジェクトマネージャは各SEをまとめるリーダーである場合もあります。

 平均年収:655万円

  • サーバーエンジニア

 サーバーシステムの設計・構築・運用・保守を行います。

 OSやセキュリティに関するスキルも求められます。

 平均年収:492万円(サーバー設計・構築)

  • ネットワークエンジニア(NE)

 ネットワークの設計・構築・運用・保守を行います。

 平均年収:469万円

  • データベースエンジニア

 データベースの設計・構築・運用・保守を行います。

 平均年収:449万円

  • セキュリティエンジニア

 情報セキュリティに特化したエンジニアで、サーバーやネットワークなどにおいてセキュリティの確保を行います。

 平均年収:600万円

  • Webフロントエンドエンジニア(マークアップエンジニア/HTMLコーダー)

 Web上でのシステム・サービスページの動きやデザインを作ります。

 平均年収:312万円(HTMLコーダー)

  • Webバックエンドエンジニア

 Web上のシステムやサービスの設計・開発・運用。保守を行います。

 平均年収:434万円

  • 制御・組込みエンジニア(エンベデッドエンジニア)

 家電製品(ハード)などにソフトを組込み、さまざまな機能を実装します。

 平均年収:660万円(C言語)

  • ソフトウェアエンジニア(プログラマ・コーダー)

 SEが作った要件定義をもとに、コーディングを行い機能を実装していきます。

 平均年収:398万円

  • フィールド(サービス)エンジニア

 カスタマーエンジニアとも呼ばれ、顧客先で機器の設置や保守を行います。

 平均年収:499万円

  • データサイエンティスト

 エンジニアとは名が付いていませんが、データ解析技術者として立派なエンジニアに分類されます。

 おもにビッグデータのデータ解析などを行います。

 平均年収:528万円

  • AIエンジニア

 人工知能エンジニアとも呼ばれ、統計学や機械学習、深層学習など幅広いスキルが必要な職種です。

 社会的AI普及・促進もあり、AIエンジニアの需要は高まっています。

 平均年収:666万円

  • テストエンジニア

 システム・アプリの完成後、品質保証にかかわるテストを行います。

 平均年収:500万円(経験5年程度)

  • セールスエンジニア

 エンジニアとしての知識を持ちながら、おもに営業を行います。

 平均年収:605万円

    ある程度のイメージは付いても、実際にはよく分からないことがほとんどかと思います。

    実際に、システム・アプリ開発の現場に携わっていないと分からないのも当然です。

    しかし、勉強を進めていくなかで、ある程度職種についても理解が深まってくるはずです。

    その際に、職種に関して意識をして、ITエンジニアとして働くイメージを養っておくことも重要です。

    4章:おすすめのスキル習得方法と転職手段

    可能な限り短期間でスキルを習得し、就職・転職にこぎつけることは未経験者からエンジニアになるために非常に重要です。

    この章ではおすすめの「スキル習得方法」と「転職手段」の組み合わせとして下記2つを紹介します。

    • プログラミングスクール×転職エージェント
    • 転職サポート付きプログラミングスクール

    ぜひ、参考にしていただき、同時期にスタートラインに立った同志・ライバルよりも先に活躍しましょう。

    4-1:プログラミングスクール×転職エージェント

    効率的にスキル習得ができるプログラミングスクールや、転職時の大きな力となる転職エージェントサービスを紹介します。

    4-1-1:おすすめのプログラミングスクール2選

    ■CodeCamp

    CodeCamp

    完全オンラインのプログラミング個人レッスン

    CodeCamp
    CodeCampの特徴
    • 0からWebサイト、アプリをつくる実践力を磨くカリキュラム!
    • あなたの目的に合わせた、最適な学習カリキュラム!
    • 「通過率10%の厳しい採用試験」を通過した現役エンジニア講師陣!

    CodeCamp(コードキャンプ)は、朝7時から夜23時までに自宅で学習できるオンラインプログラミングスクールです。

    仕事があって、あまり時間が確保できない人におすすめです。

    「未経験からエンジニア転職」をテーマに、現役のエンジニア講師からの徹底指導を売りとしています。

    学習コースは以下のようになっています。

    • プレミアム(すべてを網羅)
    • Webマスター
    • デザインマスター
    • アプリマスター
    • Javaマスター
    • Rubyマスター
    • エンジニア転向
    • (Pythonデータサイエンス)
    • (WordPress)

    ※()は期間限定コース

    ※エンジニア転向コースは30歳未満が対象

    制作までサポートしており、受講終了後すぐに就職・転職・独立に向けた動きができます。

    未経験から初めてプログラミングスクールに通う人向けに、無料体験レッスンもあります。

    無料体験レッスンを受講すると、10,000円オフになるクーポンがもらえるので、ぜひ活用してみてください。

    ■侍エンジニア塾(Samurai Engineer)

    侍エンジニア塾(Samurai Engineer)

    最短1ヶ月でプログラミング習得。最後まで挫折しないマンツーマンレッスン。

    侍エンジニア塾(Samurai Engineer)
    侍エンジニア塾(Samurai Engineer)の特徴
    • 日本初のマンツーマン専門のプログラミング塾!
    • 高い転職率を誇るキャリアサポートでエンジニアへの転職も実現可!
    • 講師にいつでもチャットで相談可能!

    「最短1ヶ月でプログラミング習得。」

    「最後まで挫折しないマンツーマンレッスン。」

    を売りにしているプログラミングスクールです。

    2020年4月現在、レッスン延長キャンペーンを行っており、通常6ヶ月/3ヶ月のところを最大で2週間延長できます。

    受講生の90%が未経験から学習を開始しており、未経験のサポートが厚い印象があります。

    講師が「実務経験なしの大学生」といったケースも多いなか、講師の質も確保しており、3年以上の実務経験がある講師が87%となっています。

    「完全無料で転職できます。」とアピールしている転職コースもあり、スピードプランでは1ヶ月、アドバンスプランでは2ヶ月で転職可能です。

    ただし、初期費用を無料とするには事前審査があります。

    詳しくはホームページにて確認ください。

    とにかく早くエンジニアとしてのキャリアをスタートさせたい人におすすめです。

    4-1-2:おすすめの転職エージェント2選

    ■ギークリー

    ギークリー

    IT・Web・ゲーム業界専門の人材紹介

    ギークリー
    ギークリーの特徴
    • 年収がUPした割合:平均75%!
    • 提案可能求人数:平均48件!
    • 非公開求人数:平均10,000件以上!

    Geekly(ギークリー)はIT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントサービスです。

    非公開求人案件を10,000件以上有しており、ギークリーでしか応募できない企業が多数あります。

    2020年4月13日時点で、掲載求人件数は7079件に及んでいます。

    業界特化型転職エージェントサービスならではの、IT業界との太いパイプが魅力です。

    そのため、面接通過率や転職決定率には自信があるようです。

    転職後の職種としてはシステムエンジニアが全体の28%、ネットワークエンジニア/インフラエンジニアが15%、ゲーム関連が12%、ITコンサルやプロジェクトマネージャといった管理職が10%となっており、一定の職種に偏らない幅広いサポートが見込めます。

    ギークリーホームページでは、「コンサルタント紹介」として顔写真付きの紹介ページも公開されており、転職エージェントの質にも自信があることが伺えます。

    ■マイナビIT AGENT

    マイナビIT AGENT

    IT・WEB業界の エンジニアの転職に +AGENT

    マイナビIT AGENT
    マイナビIT AGENTの特徴
    • 20~30代に転職サポートに強い!
    • 応募書類の準備から面接対策まで、親身な転職サポート!
    • 独占求人・非公開求人も多数!

    大手マイナビが運営するマイナビエージェントのITエンジニア特化エージェントサービスです。

    非公開求人に特化しており、マイナビIT AGENTでしかない案件を紹介してもらえるなど、転職エージェントサービスの「うまみ」を十分に活かせます。

    エージェントの質にも定評があり、IT業界の業務経験があり、かつキャリアの知識のある「ITキャリアアドバイザー」が転職を徹底サポートしてくれます。

    転職内定のため、個別での面接サポートもあり、未経験でIT企業の面接対策に不安のある人でも安心できます。

    厚いサポートによる紹介先企業からの信頼もあるため、内定希望者のやる気さえあれば選考もスムーズに行くことが多いようです。

    受託開発企業から、自社開発の事業型企業、プログラマ・システムエンジニアから、プロジェクトリーダーやマネージャーまで幅広い案件を取り扱っています。

    なかなか未経験からプロジェクトリーダーやマネージャーを目指すことは難しいですが、マイナビIT AGENTではスキルに応じて柔軟に紹介してもらえます。

    【コラム】転職エージェントは複数登録しよう

    転職エージェントには複数登録することが転職成功の秘訣です。

    転職エージェントサービスは、企業との独自のパイプがあります。

    そのため、多種の案件から自分の希望する条件を見つけるためには、1社のみしか登録していない場合は難しくなります。

    万が一、転職エージェントと合わない、転職エージェントのスキルに不満があるといった場合にも複数登録しておけばリスクヘッジができます。

    おすすめは、IT業界に特化した転職エージェントサービスに2件以上、取り扱い件数の多い転職エージェントサービスに2件以上です。

    できるかぎり多くの転職エージェントサービスに登録し、活躍の幅を広げましょう。

    4-2:転職サポート付きプログラミングスクール2選

    4-2-1:テックキャンプ(TECH::CAMP)【エンジニアスクール】

    TECH::CAMP(エンジニアスクール)

    業界最大級!未経験者対象のプログラミングスクール!

    TECH::CAMP(エンジニアスクール)
    TECH::CAMP(エンジニアスクール)の特徴
    • あらゆるテクノロジースキルが学び放題!
    • マンツーマンで最適な学習プランを提案!
    • 全国に6教室。オンライン受講も可能!

    転職支援を利用した人の転職成功率が99%を誇る安心のプログラミングスクールです。

    大手企業とのパイプを持っているため、比較的高年収案件が豊富です。

    未経験からエンジニアとして就職・転職・独立をするためにはおよそ1000時間の学習時間が必要だと言われています。

    テックキャンプでは、これまでの教育ノウハウを活かし、改善した結果600時間の学習で転職を可能としています。

    システム・アプリを開発しきる力、さらに現場で行うチーム開発を経験できる点が、転職の質を高める一因となっています。

    30歳以下では受講を断るプログラミングスクールも多いのですが、テックキャンプでは30代も受け入れています。

    転職保証を行っており、万が一転職できなかった場合は受講料を全額返金してくれます。

    返金については以下の条件となっています。

    • 就職支援ありを選択
    • 選考の結果内定が決まらなかった場合
    • 期間内に学習を修了
    • キャリアサポート開始から6ヶ月以上
    • 独立では、期間内に学習を修了し、フリーランス活動の基準を満たしながらサポート2ヶ月を経て案件を獲得できなかった場合(証明として確定申告の写しを提出)

    その他、「低所得後払い制度」があり、年収300万円以上での就職・転職が内定できなかった場合には支払いが免除されまあす。

    本プログラミングスクールの注意点としては、オンライン学習のみは不可能である点です。

    また、入会金・入学料として初期費用が発生するプログラミングスクールが多いなか、テックキャンプでは入学金なしで月額35,000円から学習できます。

    【実際に未経験者がITエンジニアに転職できた事例を紹介】

    <フリーターから1ヶ月で転職を成功>

    前職:飲食店で調理・接客スタッフ(アルバイト)

    エンジニア志望動機:Webやインターネットが好きで暇だったから

    転職先:Web制作会社にWebディレクターとして

    現在:フリーでWebエンジニア、テクニカルライター

    TECH CAMP(旧TECH::EXPERT)で受講し、フリーターからWebディレクターとして就職を果たしたようです。

    期間としては1ヶ月で内定を得たとのことです。

    転職サポートは利用していなかったようですが、業界未経験であることから、自己PRには「鉄器キャンプに通っていました」などとアピールしていたとのことです。

    4-2-2:DMM WEBCAMP

    DMM WEBCAMP

    業界初!転職保証付プログラミングスクール!

    DMM WEBCAMP
    DMM WEBCAMPの特徴
    • 95%以上が未経験者!※2019年4月時点
    • 転職成功率98%! ※2019年4月時点
    • 転職できない場合は全額返金!

    IT未経験のラーメン屋店員から、エンジニア転職を成功させた事例を持つDMM WEBCAMPは、経済産業省から「第四次産業革命スキル習得認定講座」に認定されている転職コースを展開しています。

    このため、厚生労働省指定の「専門実践教育訓練給付金制度」の対象となっています。

    この制度は、条件を満たすことで受講料の70%が教育訓練給付金として支給される制度です。

    DMM WEBCAMPの場合、最大で56万円の給付を受けられます。

    教育訓練給付金の概要は以下のとおりです。

    個人の状況により細かい判断は異なりますので、詳しくは最寄りのハローワークに問い合わせましょう。

    以下はざっくりとした内容です。

    • 受講開始1ヶ月前までに申し込みを行う
    • 個人名義で料金の支払いを行う
    • 受給の判断はハローワークが行う
    • 雇用保険を受けており、その期間が2年以上または離職してから1年以内に受講開始したもの

    詳細は厚生労働省の「教育訓練給付金制度」や「Q&A~専門実践教育訓練給付金~」を参考にしてください。

    もちろん未経験からの転職に力を入れており、2019年4月のデータでは受講生の95%以上が未経験とのことです。

    こちらも完全オンラインではなく、東京か大阪の教室に通うスタイルです。

    転職できなかった場合に全額返金保証もありますが、30歳未満が対象となります。

    詳細はサイトから問い合わせましょう。

    5章:未経験からエンジニア転職で失敗しないための3つのポイント

    最後に、未経験からエンジニア転職でよくある失敗をもとに、失敗しないための3つのポイントを紹介します。

    • 完全スキル無しではブラック企業に入る可能性あり
    • 候補会社を見極めよう
    • キャリアイメージを明確にしないと心が折れる

    紹介するポイントを意識して、スキルの習得や転職を行ってみてください。

    5-1:完全スキル無しではブラック企業に入る可能性あり

    未経験からエンジニアへの転職は可能ですが、スキルが証明できない場合、またはスキルが低いままだとブラック企業に入ってしまう可能性があります。

    これはなぜかというと、まず「未経験可」で募集をかけている企業は激務が多いと言われているためです。

    さらに、転職して学習しながら業務を行うため、学習と業務の回転がうまくできず非常に辛い思いをしている人もいます。

    未経験可の企業に転職し、実務経験を積みながらさらなるキャリアアップを目指すことも有効な方法ですが、学習を続けることからは逃げられません。

    学習を続けながら、業務も推進できる気力や要領といったものが必要です。

    5-2:候補会社を見極めよう

    転職活動を続けていれば、それなりに希望条件にマッチした会社を何件か候補として見ていくことになります。

    その際は、会社情報の収集に力を入れましょう。

    内定が決まってから希望する業務内容ではなかった、想像と違ったなど後悔をする人が後を絶ちません。

    そうなってしまわないために、具体的にしておいた方が良いことを挙げておきます。

    • 転職エージェントには複数登録しておく
    • 転職エージェントやプログラミングスクールは積極的に質問を投げかけるなど積極的に活用する
    • より内部の情報を入手するためにも転職エージェントやプログラミングスクールを経由して転職することもおすすめ
    • 会社の従業員規模を確認
    • 会社のエンジニア人数を確認
    • 取引先や自社プロダクトを確認
    • 会社の将来性
    • 昇給の頻度や昇給額について

    この中の数点はすでに説明した内容です。

    会社の従業員規模を確認しておくと、「会社の業務の割り振り」が見えてきます。

    一般的には大企業ほど1人あたりの業務範囲が狭く、より専門性が求められます。

    もしくは誰でもできる業務だったり…

    反面、中小企業では、1人あたりの業務範囲が広いことが多くなっています。

    そのため、あらゆるスキルを習得したいのであれば中小企業・スタートアップを選ぶと良いでしょう。

    会社のエンジニア人数は、基本的に多いと業務がしやすいでしょう。

    少ない場合は、最低限の人員しかおらず責任が重くのしかかります。

    また、頼れる先輩エンジニアも見つけにくくなる傾向があります。

    取引先や自社プロダクトは必ず確認しておくべきポイントです。

    実際にその会社でどのような開発を行うのかを知れます。

    5-3:キャリアイメージを明確にしないと心が折れる

    エンジニアとして内定をもらえたからといって、絶対にコードを書く仕事がもらえる保証はありません。

    努力してスキルを習得したのに、やりがいを感じれない業務を振られる可能性もあります。

    そのため、事前に業務内容は聞き込んでおきましょう。

    また、未経験からシステムエンジニアやプロジェクトマネージャになることは非常に稀です。

    現実は、コーダーやプログラマーと呼ばれるコードを書く仕事が振られるでしょう。

    実力・スキル次第でキャリアアップも望めますが、それなりの努力が必要です。

    最初から活躍できないことを前提に、努力を積み上げる想定をしておきましょう。

    まとめ

    未経験からエンジニアになることは可能で、そのために知っておきたい情報を解説してきました。

    しかし、残念ながら途中で挫折してしまう人が多いことも事実です。

    そうならないためにも、また効率的に学習を進めるためにもプログラミングスクールに受講することをおすすめします。

    また、IT業界の知識についても触れてきました。

    さまざまな職種や業界・会社があるなか、自分が活躍するフィールドを明確に定めて推進していくことが重要です。

    できるかぎり早く明確な目標を定めて着実な一歩を踏み出しましょう。

    未経験からエンジニアになりたいと志す人の参考になれば幸いです。

    ぜひ参考にして、エンジニアとなる一歩目を踏み出しましょう。

    未経験からエンジニアに!3つのステップと失敗しないポイントを解説

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