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公開日 : 2020.6.6
最終更新日 : 2020.10.15

フリーランス

システムエンジニアが独立するデメリットとは?失敗しない方法も解説

あなたは、

システムエンジニアとして独立するメリット・デメリット にはどういったものがあるの?」

などとお考えではありませんか?

結論から言えば、独立したシステムエンジニアは、収入が増えやすく自由度の高い働き方できるメリットがある一方で、収入が不安定になりやすく、社会的信用が低くなるといったデメリットもあります。

こちらの記事では、1章でシステムエンジニアの独立に関する実態を紹介し、2章でシステムエンジニアが独立するメリット・デメリットについて紹介していきます。

そして独立のメリット・デメリットがわかったら、3章でフリーランスエンジニアの働き方を紹介し、4章・5章でシステムエンジニアが独立に失敗しないためのポイントとそのために必要なスキルについて解説しています。

最後の6章・7章では独立すべきか悩んでいるシステムエンジニアに向けて、独立に対する不安を解消してくれる案件紹介エージェントを10個紹介していくので、是非最後までご覧ください。

この記事のもくじ

1章:システムエンジニア(SE)の独立についての実態

一般社団法人のフリーランス協会が行った調査「フリーランス白書2019」によれば、年収が高いフリーランスの職業として「IT・エンジニア系」が含まれており、システムエンジニアは、フリーランスになることで高い収入が得られると期待できます。

具体的に言えば、400万円を超えるフリーランスエンジニアは、全体の約65%と半数をゆうに超えており、そのうち年収800万円を超えるフリーランスエンジニアの割合は、21.6%と、決して少なくない数値です。

また、同調査によって対象となったフリーランスには、「すきまワーカー」と呼ばれる副業として働いている人も含まれていることを考えると、フリーランスエンジニアとしてフル稼働することで、高い収入を得られることが期待できます。

※参考:フリーランス白書2019|一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア フリーランス協会 p.10

2章:システムエンジニア(SE)が独立するメリット・デメリット

システムエンジニアが独立する前に、まずはそのメリットとデメリットを知ることが大切です。

この章では、システムエンジニアが独立する時の、メリットを4つとデメリットを3つ紹介していきます。

これから独立を考えているシステムエンジニアの方は、是非参考にしてください。

2-1:システムエンジニア(SE)が独立する4つのメリット

システムエンジニアが独立するのには、以下4つのメリットがあります。

  • 会社員と同じスキル・仕事なら収入アップが期待できる
  • 働く時間や場所、仕事内容、人間関係を選ぶことができる
  • 自分で意思決定して仕事を進めることができる
  • 支払ったお金は経費計上できる

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

2-1-1:会社員と同じスキル・仕事なら収入アップが期待できる

システムエンジニアは、会社員と同じスキル・仕事ができるのなら、独立することで収入アップが期待できます。

なぜなら、会社員の場合は、企業が利益を分配したものを給与として受け取っており、成果に応じて報酬を受け取っているわけではないからです。

また、基本給があらかじめ定められているため、システムエンジニアがどれだけ頑張って利益を上げても、チームとしての売り上げとして換算され、個人に成果が還元されるのは難しいという理由があります。

たとえば、一人のエンジニアが100万円の売り上げを発生させる働きをしても、それはあくまで会社の売り上げとなり、エンジニアにはその中の一部が給与として支払われます。

つまり、同じ100万円の売り上げを発生させるスキル・仕事が独立後もできるのなら、報酬額を丸々受け取れるエンジニアの方が収入はアップすると考えられます。

スキルレベルや仕事の内容によっても異なりますが、一定の需要のあるスキルを有しているシステムエンジニアなら独立した方が収入は上がると言えるでしょう。

2-1-2:働く時間や場所、仕事内容、人間関係を選ぶことができる

自由度の高い働き方ができるのも、システムエンジニアが独立するメリットの一つです。

会社員としている限り、決められた規則に従って働かなければいけません。

働く時間や場所、仕事内容が決められていることが窮屈に感じる人にとって、独立するメリットは特に大きいのではないでしょうか?

たとえば独立してリモートワークで働くようになれば、カフェや公園で仕事をしたり、好きな仕事や気の合う人とだけ付き合ったりできます。

朝が弱い人や休憩をこまめに取りたい人など、個人の生活リズムに合わせて自由に働けるという点が、システムエンジニアが独立するメリットと言えます。

2-1-3:自分で意思決定して仕事を進めることができる

自分で意思決定して仕事ができるようになるのも、システムエンジニアが独立するメリットの一つです。

会社員として働いている場合は、仕事量や仕事内容などを決められているため、自分の意思で仕事をする機会が少ないです。

やりたい・やりたくないといった判断軸で仕事ができません。

一方で、フリーランスになったり起業したりして働けば、仕事内容や仕事量を自分の意思で決められるため、やりたい仕事とやりたくない仕事を取捨選択できます。

特に自由に仕事がしたいというシステムエンジニアにとって、独立するメリットは大きいと言えるでしょう。

2-1-4:支払ったお金は経費計上できる

システムエンジニアが独立するメリットとして、支払ったお金を経費計上できるという点があります。

会社員には「経費」という考え方がないため、仕事で使う道具・備品を購入する際は、基本的に自己負担となります。

一方で、フリーランスや法人としてエンジニアの仕事をしている場合は、仕事に関わる支出を「経費」として計上することが可能です。

たとえば、自宅で仕事をするシステムエンジニアなら自宅の一部を事務所としてみなし、家賃の一部が経費計上できるため、家賃の自己負担が減ります。

このように、支払ったお金を経費計上できる点は、会社員にはないメリットと言えます。

2-2:システムエンジニア(SE)が独立する3つのデメリット

システムエンジニアが独立するのには、以下3つのデメリットがあります。

  • 収入面で不安定になる
  • 福利厚生面が弱くなる
  • 社会的信用が低くなる

ここからは、それぞれのデメリットについて詳しく紹介していきます。

2-2-1:収入面で不安定になる

システムエンジニアが独立する一つ目のデメリットが、収入面が不安定になりやすいことです。

会社員として働いている場合、毎月一定の給料を与えられるため、安定した生活を営みやすいです。

しかし、独立して一人でエンジニアの仕事をするとなると案件によって収入は変動し、毎月の収入が一定ではなくなるため、たくさん稼ぐ時もあれば、逆にあまり稼げない時もあります。

仮に収入が不安定になれば、生活の先を見通しにくいですし、2〜3ヶ月後の収入を計算して予定を立てるのも難しいです。

そのため、収入面で不安定になりやすい点は独立のデメリットと言えます。

2-2-2:福利厚生面が弱くなる

システムエンジニアが独立する二つ目のデメリットが、福利厚生面が弱くなることです。

独立すれば、法律で義務付けられている福利厚生の健康保険や年金保険は自費になります。

さらに、通勤手当や食事手当などの一般的な福利厚生も事業主は経費として適用できないため、独立すれば基本的に福利厚生がないと考える必要があります。

フリーランスとして独立した場合は、福利厚生を提供する業者のサービスを利用する方法もありますが、優良企業の福利厚生よりは弱くなりやすいです。

そのため福利厚生が弱くなることは、システムエンジニアが独立するデメリットと言えます。

2-2-3:社会的信用が低くなる

システムエンジニアが独立する三つ目のデメリットが、社会的信用が低くなることです。

なぜなら、上記で紹介したように収入が不安定になりやすいためです。

たとえば、クレジットカードを発行したり、銀行からマイカーローンや住宅ローンを申し込んだりする時、金融機関は必ず申込者が安定的に支払いしてくれるかを審査します。

そこで収入が不安定とわかれば、審査の通過が難しくなります。

これはフリーランスだけでなく、法人を設立して社長になった場合も同様で、従業員として一定の給与を安定的に受け取っていない限りは、社会的信用が低いです。

そのため、社会的信用の問題が独立のデメリットと言えます。

以下の記事では、システムエンジニアがフリーランスになった時のデメリットについて詳しく解説しているので、是非チェックしてみてください。

フリーランスの3つのデメリットとは?会社員との違いを徹底解説

【コラム】SEとしての専門業務以外を行う必要がある

システムエンジニアとして独立すると、エンジニア業務だけやっていれば良いというものではありません。

独立すれば一人の事業者となるため、会計処理や確定申告のほか、営業や交渉など専門業務以外のことも行う必要があります。

会計処理を税理士に依頼するなど、専門外の業務を委託することもできますが、そのためには資金に余裕が必要です。

特に独立当初で資金に余裕がない時期は、すべて自分で行わなければいけないケースがほとんどと考えられます。

独立後は、専門外の業務も必要とすることを独立前にあらかじめ把握しておきましょう。

3章:おすすめの独立・拡大の流れとフリーランスの働き方

システムエンジニアがフリーランスとして独立した場合、どのように事業規模や利益を拡大していけば良いのでしょうか?

この章では、フリーランスにオススメの独立・拡大の流れと、フリーランスとしての働き方について紹介していきます。

3-1:おすすめの独立から拡大までの流れ

システムエンジニアが独立して事業を拡大する方法として、以下の流れがオススメです。

  1. 副業から始める
  2. フリーランスとして独立する
  3. 売上が一定以上になり税制面で有利になる段階で法人化

まずはシステムエンジニアの独立をする前に、副業から始めてみることが大切です。

独立後の案件・仕事がない、クライアントがいない、収入の目処が立っていないなどの状況から副業をせずにいきなり独立してしまうと、初めのスタートにつまずいてしまうと考えられます。

会社員時代から副業をはじめ、一定の顧客や案件を獲得した状態からフリーランスとして独立することをおすすめします。

そして、フリーランスとしての売上が伸びて、税制面で有利になる段階まで来てから法人化しましょう。

売上が少ない状態から法人を設立すると、固定費が増えて税金も多く支払うことになる可能性が高いです。

そのため、副業から始めてフリーランスとして独立し、一定以上の売上を出して法人化という流れがもっともおすすめなキャリアプランです。

3-2:フリーランスの働き方

フリーランスエンジニアの働き方には、大きく分けて以下の2つがあります。

  • クライアント先に常駐し、開発案件を手伝う
  • クライアントから開発案件を請け負う

ここからは、それぞれ具体的にどういった働き方なのかを解説していきます。

3-2-1:クライアント先に常駐し、開発案件を手伝う

フリーランスエンジニアとしての働き方の一つが、クライアント先に常駐して開発案件を手伝うというものです。

案件ごとに各企業と契約を結び、1〜3ヶ月程度で契約・更新を行います。

常駐型フリーランスの特徴は、働き場所や時間の自由度こそ高くないものの、スキルアップが望めて人脈が広がりやすいことです。

気になるプロジェクトに参画したり、好みの企業で働いたりできるため、システムエンジニアとしてのスキルや知識が向上しやすく、また最新技術に触れる機会も比較的多くあります。

独立後は自分のやりたいエンジニア業務を専門に行い、スキルや知識を高めたい方は常駐型が向いています。

3-2-2:クライアントから開発案件を請け負う

フリーランスエンジニアのもう一つの働き方が、クライアントから開発案件を請け負うというものです。

請け負いとは要するに、受託した仕事を完成させてから報酬が支払われる仕組みの働き方で、常駐型ではないため好きな時間・好きな場所で働けることが特徴です。

自宅やカフェで仕事をしたり、会社員なら休日や仕事終わりなど空き時間に仕事したりできるため、副業として案件を受ける際は基本的にこの請け負い型となります。

開発案件の受注の仕方については、最後の第7章で詳しく解説しているので、ぜひ最後まで読み進めていってください。

4章:システムエンジニア(SE)として独立する時に失敗しないための4つのポイント

システムエンジニアとして独立するときに失敗しないためには、以下4つのポイントが大切です。

  • 自己分析をしっかりする
  • 将来の展望を具体化し、事業シミュレーションを作成する
  • 副業から始める
  • 専門分野以外に必要なスキルを身につけておく

実際に独立する前に、これらのポイントを押さえておくことで、独立後のスタートをスムーズに行えるようになります。

ここからは、それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

4-1:自己分析をしっかりする

独立前に、自己分析をしっかりすることが大切です。

自分がどんな業界で働きたいのか、スキルレベルはどの程度なのか、自分の市場価値はどのくらいなのかを知らない状態で独立すれば、スムーズに事業を開始することはできません。

たとえば自分の市場価値を把握していない状態で仕事を受注した場合、思っていた以上に安い報酬で仕事を受注して、無駄に時間と労力を消耗してしまうことが考えられます。

自分の実績を整理したり、得意分野を確認したり、また自分の特徴や考え方も整理するなどして、システムエンジニアとしての自分を知ることから始めましょう。

4-2:将来の展望を具体化し、事業シミュレーションを作成する

将来の展望を具体化して、事業シミュレーションを作成することが、独立して失敗しないための2つ目のポイントです。

フリーランスは言わば個人事業の経営者なので、一人の経営者として事業計画を立てることが必要です。

経営者自身が先の見えない事業を営むのは非常にリスクが高く、資金繰りや案件の受託で失敗することが予想されます。

たとえば、いつまでにどのくらいの報酬を達成し、どんな案件を何件獲得するのかなど、目標を設定していなければ事業の振り返りや反省・改善ができません。

独立する前に将来の展望を具体的に考えて計画し、シミュレーションすることが大切です。

4-3:副業から始める

3章の失敗しない独立の流れでも説明した通り、独立する前にまずは副業から始めることが、独立して失敗しないための3つ目のポイントです。

システムエンジニアの受託仕事を副業から始めることで、以下のようなメリットがあります。

  • 納期感や案件の相場がわかる
  • 自分のキャパシティを知れる
  • 仕事の流れがわかる

要するに、副業から始めるとこれらのメリットがあるおかげで、事業計画がより具体的に立てられるようになります。

独立してスムーズに利益を伸ばせるようになるために、その準備として副業から始めることをおすすめします。

なお、副業の案件を獲得するための案件紹介サイトを第7章で紹介しているので、是非チェックしてみてください。

4-4:専門分野以外に必要なスキルを身につけておく

専門分野以外に必要なスキルを身につけておくことが、独立後に失敗しないために必要な4つ目のポイントです。

独立してフリーランスエンジニアになれば、エンジニアとしてのスキル以外に以下のスキルが必要となります。

  • リスクマネジメントスキル
  • 自己管理スキル
  • 営業スキル
  • コミュニケーションスキル

会社員エンジニアとして働いている場合、リスクマネジメントや営業、クライアントとのコミュニケーション等の仕事を別部門の社員に任せることができます。

しかし、フリーランスは基本的に全ての仕事を自分で行わなければいけません。

自身でリスクマネジメントや自己管理を徹底し、営業をしたり、クライアントと積極的にコミュニケーションを取ったりする必要があります。

では、上記4つのスキルは具体的にどのように役立つのでしょうか?

それぞれのスキルの必要性や詳細について次章で解説していきます。

5章:システムエンジニア(SE)の独立に必要な4つのスキル

繰り返しになりますが、システムエンジニアの独立には、以下4つのスキルが必要です。

  • リスクマネジメントスキル
  • 自己管理スキル
  • 営業スキル
  • コミュニケーションスキル

それぞれのスキルについて詳しく解説していきます。

5-1:リスクマネジメントスキル

フリーランスエンジニアに必要な1つ目のスキルが、リスクマネジメントスキルです。

リスクマネジメントスキルとは、要するに資金繰りや案件受注で失敗しないように、うまく事業を営む能力のことです。

フリーランスにはリスクがつきものです。

特にフリーランスになれば収入が不安定になりやすいため、収入面に対するリスクヘッジが重要となります。

たとえば、案件がなくならない状況を模索したり、最低限の単価を担保したりなど、収入が激減しないように工夫することが大切です。

会社員とは異なるリスクがあるフリーランスには、リスクマネジメントのスキルが必要と言えます。

5-2:自己管理スキル

フリーランスエンジニアに必要な2つ目のスキルが、自己管理スキルです。

自己管理には「仕事の管理」と「健康の管理」の2種類があり、両方の自己管理を徹底する必要があります。

仕事面の管理がうまくいかなければ、納期を守れないなど責任が低いと評価されますし、健康面の管理がうまくできなければ体を壊して仕事ができなくなる可能性があります。

どちらかの管理が徹底できていなければ、フリーランスエンジニアとしての利益を伸ばすことは難しいです。

そのため、仕事面と健康面の自己管理スキルはフリーランスにとって必須なスキルと言えます。

5-3:営業スキル

フリーランスエンジニアに必要な3つ目のスキルが、営業スキルです。

システムエンジニアとして高い技術を持っていても、それが活かされるような仕事をしなければ意味がありません。

たとえばシステムの企画や開発、マネジメントまでできる能力があるのにも関わらず、コーディングの仕事だけでは明らかなオーバースペックです。

自分に見合った案件を受注したり、見合った報酬額を受け取ったりするためには、営業スキルが欠かせません。

営業スキルの高さが、フリーランスの収入に強く影響すると言っても過言ではないため、独立するなら営業スキルを必ず身につけましょう。

営業力に不安があるフリーランスエンジニアは、7章で紹介している案件紹介サイトを利用するのも手段の一つとしてオススメです。

5-4:コミュニケーションスキル

フリーランスエンジニアに必要な4つ目のスキルが、コミュニケーションスキルです。

仕事の本質は人と人との関わり合いにあるので、仕事をする上でコミュニケーションは欠かせません。

その中でもフリーランスは全ての業務を自分一人で行う必要があるため、営業をはじめ、交渉や契約、トラブル発生時などには必ず他者とのコミュニケーションが発生します。

コミュニケーションスキルが低くて、相手とうまく関係を築くことができなければ、営業や交渉に失敗する可能性があります。

コミュニケーションが苦手だと、ビジネスにおいてあらゆる面で不利になるので、「コミュニケーションが苦手」というフリーランスも、コミュニケーションは必須スキルとして考えて、身につけるように努めましょう。

【コラム】スキルは少しずつ身につくもの

第5章では、フリーランスに必要な4つのスキルを紹介しました。

しかし、今すぐに高いスキルを有する必要はありません。

今のスキルレベルが低くても、これから徐々にレベルを高めることが大切です。

ここでは、こんなスキルが重要なのだという認識を持つことが、第一歩になります。

また、各スキルを少し意識したからと言って、急激にできるようになるわけではありません。

スキルレベルが低いからと焦らず、コツコツ努力を積み重ねて、少しずつ身につけていきましょう。

6章:独立すべきか悩んでいる人はフリーランス向けサービスを活用して判断しよう

独立すべきか悩んでいるシステムエンジニアの方は、フリーランス向けサービスを活用してから判断しましょう。

独立に悩む原因の多くが、本当にフリーランスとしてやっていけるのかであったり、金銭的な不安であったりすることがほとんどでしょう。

しかし、一人で悩んでいては解決できません。

フリーランス向けのサービスを利用すれば、自分がフリーランスとしてやっていける可能性を評価してもらえ、独立するかどうかの判断ができるようになります。

たとえば、フリーランスエンジニア向けの案件紹介サイトは、無料で利用できるほか、今の経験やスキルから、妥当な年収やエンジニアとしての市場価値を評価してもらえます。

次章でフリーランスに必須な案件紹介サイトを10個紹介しているので、これから独立するか悩んでいる人は、ぜひサイトに登録して利用してみてください。

7章:フリーランスに必須の案件紹介サイト10選

システムエンジニアがフリーランスとして独立する際、エンジニア向けの案件紹介サイトの登録は、必須といっても過言ではありません。

安定して案件を受注できるだけでなく、副業から始めたい人にも小口の案件を紹介してくれます。

そのため、副業で仕事に慣れてから、本格的に案件紹介サイトを利用してフリーランスとして活動していくことも可能です。

ここからは、それぞれの案件紹介サイトを紹介していくので、これから独立を考えているシステムエンジニアの方は、是非全てのサイトに登録してぜひ一度利用してみましょう。

7-1:Midworks

Midworks

正社員でフリーランスな エンジニアライフを Midworksで実現しませんか?

Midworks
Midworksの特徴
  • 保有案件数は業界最大級!
  • フリーランスでも正社員並みの保障付き!
  • 業界を熟知したコンサルタントによるフォロー!

Midworksは、IT・web系に特化したフリーランス独立支援サービスです。

Midworksの特徴は以下の3点です。

  • 契約時の発注金額がわかる
  • マージン率が低い
  • 保証や保険が手厚い

Midworksは、案件の契約金額を知れることが特徴で、金額をもとにして自身のスキルに見合った案件を探しやすくなっています。

Midworksは、マージン率が10〜15%と低い水準で、さらに正社員と同等の補償が受けられます。

効率よく案件を探しつつ、フリーランスとして比較的に安定した働き方をしたいエンジニアの方には、Midworksがおすすめです。

7-2:フューチャリズム

フューチャリズム

フリーエンジニア専門の案件紹介サービス

フューチャリズム
フューチャリズムの特徴
  • 最高月収120万円!
  • 支払いサイト最短15日!
  • 業務開始まで最短1週間

ポート株式会社が運営する、ITエンジニア向けのフリーランス案件紹介エージェントです。

フューチャリズムの特徴は、以下の3つです。

  • 支払いが最短15日
  • スキルアップを狙える
  • 報酬の高い案件が多い

フューチャリズムの大きな特徴が、報酬の支払いが最短15日と業界の中でもトップクラスに早いことです。

報酬の支払い時期が早ければ、事業のキャッシュフローが回りやすくなるため、特に独立初期で資金に困っている時などには、非常に助かるサービスとなっています。

さらに、フューチャリズムの紹介する案件には、報酬単価が高くてスキルアップも狙える優良案件が多いのも特徴です。

これから独立を考えているシステムエンジニアの方はぜひ登録しておきたいサービスです。

7-3:tech tree

tech tree

ITエンジニア・フリーランスの求人案内サービス

tech tree
tech treeの特徴
  • 業界大手企業群と優良直請け案件が多数あり!
  • 開発会社ならではの独自教育及びサポートシステム!
  • 専任のキャリアパートナーによる安心のフォロー体制!

tech treeは、株式会社レイハウオリが運営するフリーランス案件紹介エージェントです。

tech treeには、以下3つの特徴があります。

  • 独自の手厚いサポートを行っている
  • 登録から案件紹介までが最短当日
  • 独占案件を多数保有

tech treeは、独自の手厚いサポートを行っていることが特徴で、たとえば「確定申告代行」や「正社員登用制度」といった、他社サービスではあまり見かけない独自のサポートを行っています。

さらに、登録から案件を紹介してもらうまでが最短当日で、tech tree独自の案件を多数保有していることから、独立に不安の大きいシステムエンジニアはぜひ登録しておきたい案件紹介サービスです。

7-4:レバテックフリーランス

レバテックフリーランス

業務委託・常駐フリーランス専門エージェント!

レバテックフリーランス
レバテックフリーランスの特徴
  • あなたのスキルがダイレクトに収入へとつながる!
  • 独自案件で発注額が高い!圧倒的な低マージン!
  • まだフリーになるか決めていない方や 情報収集したいだけの方もお気軽に!

レバテックフリーランスは、レバテック株式会社が運営するIT・WEB関係に特化したフリーランス案件紹介エージェントです。

レバテックフリーランスには、以下3つの特徴があります。

  • 報酬の支払いが早い(末締め翌月15日支払)
  • 独自の福利厚生
  • 幅広い業務内容の案件を保有

レバテックフリーランスは、報酬の支払いが早く、締め日から15日で報酬を受け取れるため、特に資金に困りやすい独立初期には助かるサービスとなっています。

さらに、独自の福利厚生を展開しており、たとえばレバテックフリーランスを経由して参画することによって、宿泊施設を格安で利用したり、スポーツ施設の割引が効いたりなど、他社にはないサービスが特徴的です。

また、レバテックフリーランスで紹介される案件は幅広く、ソーシャルゲーム案件やインフラエンジニア案件、アプリ案件といった、さまざまな業界から選ぶことができます。

幅広い選択肢の中から、自分にあった案件を選びたいと考えているフリーランスエンジニアにはレバテックフリーランスがオススメです。

7-5:チェンジアップ

チェンジアップ(CHANGEUP!)

転職×フリーランス|エンジニアの仕事探しなら

チェンジアップ(CHANGEUP!)
チェンジアップ(CHANGEUP!)の特徴
  • 業界初!?転職とフリーランスどちらでも情報収集ができる!
  • しっかりとしたヒアリングであなたのスキルを無駄なく活かせる!
  • 仕事が決定した後も専任のスタッフが継続的にサポート!

チェンジアップ(CHANGEUP!)は、株式会社ユナイテッドウィルが運営する、フリーランスエンジニア向けの案件紹介エージェントです。

チェンジアップには、以下3つの特徴があります。

  • エンジニアの仕事に詳しいスタッフが対応
  • 正社員の求人もある
  • 案件が首都圏中心

チェンジアップは、案件紹介時にエンジニアの仕事に精通したスタッフが対応してくれます。

これから独立するか迷っているシステムエンジニアは、チェンジアップを利用することで、独立する方が良いのか会社員として働き続けた方が良いのかを客観的にアドバイスしてもらうことが可能です。

また、正社員の求人もあることが特徴的で、フリーランスとして案件を受注できるほか、転職を目的としてとしても利用できます。

チェンジアップは、エンジニアとしてのキャリアプランについて悩んでいる方には特にオススメの案件紹介エージェントです。

7-6:ITプロパートナーズ

Hajimari (ITプロパートナーズ)

IT起業家・フリーランスの自立を支えるお仕事紹介サービス

Hajimari (ITプロパートナーズ)
Hajimari (ITプロパートナーズ)の特徴
  • 週2日からの案件紹介!
  • エンド直なので高単価!
  • トレンド技術を取り入れた魅力的な案件多数!

ITプロパートナーズは、株式会社ITプロパートナーズが運営する案件紹介エージェントです。

ITプロパートナーズには、以下2つの特徴があります。

  • 週2〜3日からの可動が可能
  • ベンチャー企業の案件がやや多め

ITプロパートナーズは、週2〜3日からといった小規模からの稼働が可能な案件を豊富に抱えるいることが特徴です。

まずは副業から始めたい人や、自由度の高い働き方がしたい人にとって、週2〜3日程度の案件は非常に適していると言えるでしょう。

また、ベンチャー企業の案件がやや多いという特徴があるので、これから伸びる事業のプロジェクトに参画したいという人はITプロパートナーズを利用しましょう。

7-7:ギークスジョブ

ギークスジョブ

日本最大級のITフリーランス専門エージェント!

ギークスジョブ
ギークスジョブの特徴
  • 高額予算の独占案件を保有!
  • 保有案件が多いから仕事がない期間がない!
  • キャリアアップにつながるコンサルティングあり!

ギークスジョブは、取引実績が1,000社以上にものぼる老舗の案件紹介エージェントです。

ギークスジョブ には、以下2つの特徴があります。

  • WEBやスマホアプリ開発の案件が多め
  • 独自のサポートが充実

WEB系やスマホアアプリ開発の案件が比較的多いため、開発系のエンジニアには適した案件紹介エージェントです。

また、独自のサポートが充実していることも特徴の一つで、たとえばセミナーの開催を行ったり、会社員と同等の福利厚生を設けたりなど、フリーランスのサポートにも力を入れています。

フリーランスとしての活動が少し不安な人や、開発系の仕事がしたいエンジニアには、Netflixが特にオススメです。

7-8:フォスターフリーランス

フォスターフリーランス

フリーランスITエンジニアの案件・求人サイト

フォスターフリーランス
フォスターフリーランスの特徴
  • 案件の半数以上が直取引で高単価!
  • 利用者満足度90%以上!
  • 20年のノウハウでサポートに自信あり!

フォスターフリーランスは、フリーランスエンジニア向けの案件紹介エージェントです。

フォスターフリーランスの特徴には、以下の3つがあります。

  • 利用者のスキルを評価している
  • 常駐型の案件が中心
  • 案件が都心部に集中

フォスターフリーランスでは、IT業界に精通したコーディネーターが利用者のスキルを評価しているため、自分のフリーランスエンジニアとしての市場価値や適性を知りたい人には、おすすめの案件紹介エージェントです。

また、案件の多くが都心部に集中しているものの、常駐型の案件が中心なので、参画する会社の中でスキルアップや人脈を拡大させたい人には適していると言えるでしょう。

7-9:PE-BANK

PE-BANK

設立から四半世紀!フリーランスエンジニアの独立をサポート!

PE-BANK
PE-BANKの特徴
  • 平均年収800万円以上 ※関東エリア
  • 取扱案件数は常時5万件超!
  • ITエンジニアの方へ総合的なサポート!

PE-BANKは、株式会社PE-BANKが運営するフリーランスエンジニア専門の案件紹介エージェントです。

PE-BANKの特徴には、以下の3つがあります。

  • 地方の案件に対応
  • マージン率が低い
  • 確定申告のサポートに対応

PE-BANKは、北海道から福岡まで全国9カ所に拠点を構えており、地方在住のエンジニアもPE-BANKを使えば安心して独立しやすいことが特徴的です。

また、マージン率は12%からと低く、確定申告のサポートに対応するなど、独立後のシステムエンジニアに優しいサービス内容となっています。

そのため、地方在住でこれから独立を考えているシステムエンジニアの方は、是非PE-BANKに登録してみてください。

7-10:クラウドテック(CrowdTech)

クラウドテック(crowdtech)

リモートワークや週3日・週4日など案件多数!

クラウドテック(crowdtech)
クラウドテック(crowdtech)の特徴
  • 専任のフリーランスキャリアアドバイザーがサポート!
  • 取扱案件の33%がリモートワーク!週3日、4日OKのお仕事も多数!
  • タートアップから大手企業まで!

クラウドテックは、株式会社クラウドワークスが運営している案件紹介エージェントです。

クラウドテックには、以下3つの特徴があります。

  • 独自の保険がある
  • 自分の理想とするワークスタイルを目指せる
  • 支払いサイトが最短15日

クラウドテックの最大の特徴は、独自の手厚い保険があることです。

たとえば、クラウドテックの利用者かつ簡単な要件を満たせば誰でも加入可能な保険「クラウドワーカーあんしん保険」は、病気やケガで仕事ができなくなった時に毎月5万円を最長10年間支給されるといった手厚いサポートを受けられます。

また、そのほかにもクラウドテックは、自分の理想とするワークスタイルを目指しやすいため、週2〜3日からの案件や常駐型の案件など、自分の好みの案件を柔軟に探すことができます。

クラウドテックは、案件と保険が充実しているので、すべてのフリーランスエンジニアに利用をオススメします。

まとめ

最後に、この記事のポイント振り返ります。

【システムエンジニアが独立するメリット】

  • 会社員と同じスキル・仕事なら収入アップが期待できる
  • 働く時間や場所、仕事内容、人間関係を選ぶことができる
  • 自分で意思決定して仕事を進めることができる
  • 支払ったお金は経費計上できる

【システムエンジニアが独立するデメリット】

  • 収入面で不安定になる
  • 福利厚生面が弱くなる
  • 社会的信用が低くなる

【システムエンジニアの独立から拡大までの流れ】

  1. 副業から始める
  2. フリーランスとして独立する
  3. 売上が一定以上になり税制面で有利になる段階で法人化

【システムエンジニアとして失敗しないための4つのポイント】

  • 自己分析をしっかりする
  • 将来の展望を具体化し、事業シミュレーションを作成する
  • 副業から始める
  • 専門分野以外に必要なスキルを身につけておく

【システムエンジニアの独立に必要な4つのスキル】

  • リスクマネジメントスキル
  • 自己管理スキル
  • 営業スキル
  • コミュニケーションスキル

システムエンジニアとして独立する前に、まずは独立後のメリット・デメリットについて理解しておきましょう。

その上で、独立のメリットを強く感じられるようであれば、フリーランスになってみるのも良いのではないでしょうか?

また、いきなり独立するよりも、まずは副業から始めることで、少ないリスクで独立ができるため、今すぐ独立すべき理由がない人は、副業からはじめて、徐々に規模を拡大して独立するという流れをおすすめします。

副業の案件を受注したい人や、独立に関して不安のある人は、是非、今回紹介した10個の案件紹介エージェントを利用して目標を達成させてください。

以下の記事では、フリーランスに必要な準備について、そしてシステムエンジニアの副業について詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。

システムエンジニアが独立するデメリットとは?失敗しない方法も解説

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