あなたは、
「
「
といったことなどを、考えていませんか?
結論から言うと、フリーランスには、メリットもデメリットもあり、しっかりとした事前準備はもちろん、エンジニアの場合は、実際の現場に対応できるスキルの習得が必要不可欠です。
また、スキルゼロからフリーランスを目指す場合は、仕事内容が本当に自分に合っているのか、確認する所から始めなければいけません。
今回こちらの記事では、まず、第1章でフリーランスの実態について、第2章でフリーランスのメリット・デメリットについて紹介します。
そして、メリット・デメリットがわかったら、3章でフリーランスエンジニアになる際に必要なスキルの習得と適切な準備について紹介し、4章では、プログラミング未経験からフリーランスになるまでの流れについて解説していきます。
5章以降からは、フリーランスになって失敗しないための注意点や、プログラミングについて学べるスクールの紹介、実際にフリーランス向けの案件を紹介してくれるサービスなどについて紹介していますので、是非最後まで読み進めてみてください。
- この記事のもくじ
-
- 1章:フリーランスになりたいなら、まずはフリーランスの実態を知ろう
- 1-1:日本は約6人に1人がフリーランス。エンジニアの将来性は他の職種よりも高め
- 1-2:フリーランスの年収ボリュームゾーンは300〜500万円。エンジニアは700万以上も可
- 2章:フリーランスのメリット・デメリット
- 2-1:フリーランスの3つのメリット
- 2-1-1:高収入を目指せて将来性も高い【年収1,000万円超えも可能】
- 2-1-2:働く時間や場所を選べる【在宅勤務やノマドも可能】
- 2-1-3:仕事内容や仕事相手を選べる【嫌な人とは仕事しなくてOK】
- 2-2:フリーランスの3つのデメリット
- 2-2-1:仕事は自分で探す必要がある
- 2-2-2:専門以外の事務作業も自分でやる必要がある
- 2-2-3:社会保障などの会社員のメリットを享受できない
- 3章:フリーランスになるためには「スキル習得」と「適切な準備」が必要
- 3-1:フリーランスになる前にスキルを身に着ける
- 3-2:お金・仕事ツール・役所関係の準備を行う
- 3-2-1:お金や収入面に対する準備【会社員のうちに準備しよう】
- 3-2-2:仕事で使うツールの準備【できれば会社員のうちに準備しよう】
- 3-2-3:役所関係の手続きの準備【独立後に準備しよう】
- 4章:プログラミング未経験からフリーランスになるまでの流れ
- 4-1:【パターン1】独学で学ぶ → フリーランスへ
- 4-2:【パターン2】プログラミングスクールで学ぶ → フリーランスへ
- 4-3:【パターン3】プログラミングスクールで学ぶ → 企業で実務経験を積む → フリーランスへ
- 5章:プログラミング未経験からフリーランスになって失敗しないための3つの注意点
- 5-1:「独学」だけでフリーランスエンジニアになろうとしない
- 5-2:できるだけ企業で実務経験を積む
- 5-3:企業での実務経験がすぐに積めない場合は「副業」で経験を積んでおく
- 6章:プログラミング未経験からフリーランスになりたい人におすすめのプログラミングスクール
- 6-1:テックキャンプ(旧 TECH::EXPERT)
- 6-2:侍エンジニア塾
- 6-3:TechAcademy
- 7章:現役エンジニアの方は、まずはどんな案件があるのか実際に見てみよう
- 7-1:実際の副業として受けることでフリーランスとして独立する準備になる
- 7-2:エンジニア向けの案件紹介サイト一覧
- 7-2-1:Midworks
- 7-2-2:フューチャリズム
- 7-2-3:tech tree
- 7-2-4:レバテックフリーランス
- 7-2-5:チェンジアップ
- 7-2-6:ITプロパートナーズ
- 7-2-7:ギークスジョブ
- 7-2-8:フォスターフリーランス
- 7-2-9:PE-BANK
- 7-2-10:クラウドテック(CrowdTech)
- まとめ
1章:フリーランスになりたいなら、まずはフリーランスの実態を知ろう
まずは、フリーランスの定義について確認しておきましょう。
厚生労働省のフリーランス白書2018によると、フリーランスは、
「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」
引用元: 厚生労働省 / フリーランス白書2018 より
と、されています。
また、フリーランスは、大きく「独立系フリーランス(個人事業主など)」と「副業系フリーランス(すきま時間を使って働く人)」の2種類に分けられるとしています。
ちなみにエンジニアの場合は、しっかりとしたスキルがあれば、いきなりフリーランスにはならず、まずは、後者のような平日の夜間や土日などの、すきま時間を使った副業系フリーランスとして働くことも可能です。
一方で、最初から独立系フリーランスを目指したい場合、エンジニアは、はじめから完全在宅やリモートで業務をこなすことは難しいです。
もちろんスキルが高い人であれば、最初からリモートで働ける可能性がありますが、最初は週4~5日ほど企業に常駐して開発を行い、経験を重ねていくような働き方になると思っておきましょう。
ただし、フリーランスエンジニアとして経験を積めば、週2日間だけ契約先の企業に常駐して開発を行ったり、完全リモートで開発を行うことも案件によっては可能になります。
1-1:日本は約6人に1人がフリーランス。エンジニアの将来性は他の職種よりも高め
フリーランス白書2018によると、日本の広義でのフリーランス人口は、1000万人余り(国内労働力人口の6分の1)で、経済規模は20.1兆円とされています。
約6人に1人がフリーランスとして働いているわけですが、今後リモートワーク環境などがより整備されていけば、割合はもっと増えるかもしれません。
こういった数字は、デザイナーやライターなど、他の職種も含んだ数字ですが、エンジニアだけに限定してみると、他の職種よりも将来性は高いといえます。
1-2:フリーランスの年収ボリュームゾーンは300〜500万円。エンジニアは700万以上も可
では、フリーランス全体の年収はどれくらいかというと、フリーランス白書2018のデータによれば、フリーランス(月の平均勤務時間が140時間以上の人)の年収のボリュームゾーンは、300〜500万円で、会社員の場合とさほど変わらないとされています。
しかし、エンジニアの場合であれば、週3日で40万円の仕事と、週2日で20万円の仕事を並行して行うことも可能なので、年収720万円以上を目指すことも可能です。
- 【コラム】フリーランスになることで目指せるかもしれないライフスタイル
-
年収720万円以上という数字は、煽った数字ではなく、努力すれば実現可能と思われる数字にしたつもりです。
フリーランスのエンジニアとして、スキルと経験を積み重ねていけば、より高収入で、自由度の高い働き方も可能です。 最近では、フリーランスの働き方も多様化し
「バリバリ働いて1000万円の収入を目指す」
「半年働いて半年ゆっくりする」
「地方移住で在宅勤務(リモートワーク)」
「世界を旅しながら仕事する」
など、色々な働き方をしている人がいます。
2章:フリーランスのメリット・デメリット
この章では、フリーランスのメリットとデメリットを、3つずつ紹介したいと思います。
2-1:フリーランスの3つのメリット
フリーランスになると、主に以下の3つのメリットがあります。
- 高収入を目指せて将来性も高い
【年収1,000万円超えも可能】 - 働く時間や場所を選べる
【在宅勤務やノマドも可能】 - 仕事内容や仕事相手を選べる
【嫌な人とは仕事しなくてOK】
ここからは、それぞれのメリットについて、詳しく説明していきます。
2-1-1:高収入を目指せて将来性も高い【年収1,000万円超えも可能】
まず1つ目は、高収入が目指せることです。
フリーランスの場合は、実績や経験、信頼関係などをベースに、自分で仕事の価格を設定したり、交渉することができるからです。
もちろん簡単ではありませんが、頑張れば年収1,000万円以上稼ぐことも不可能ではありません。
フリーランスの中でも、エンジニアは、最初の値段設定が、他のフリーランスの職種よりも高めということもあり、エンジニアとしての適性があり、継続的にしっかりとした努力ができる人であれば、3年ほどで年収1,000万円を超える人も中にはいます。
また、しっかりとしたスキルがある人、というのが前提ですが、
2-1-2:働く時間や場所を選べる【在宅勤務やノマドも可能】
在宅で仕事をしたり、カフェやコミュニティースペースなどの場所で働くことも可能です。
時間に関しても、会社員のように始業時間が決まっているわけではなく、納品ベース(文章・デザイン・プログラム)での仕事が基本なので、朝早い時間で仕事をこなし、夕方からはゆっくり過ごす、といった働き方も可能です。
ただしエンジニアに関しては、冒頭でも説明したように、最初はフリーランス向けのエージェントに登録して、企業に常駐する案件を紹介してもらう形が基本です。
スキルと経験を重ねれば、出社する日数を減らしたり、完全リモートという働き方も可能になるので、この点のメリットを重視したい場合は、中長期的な視点で考えるようにしましょう。
2-1-3:仕事内容や仕事相手を選べる【嫌な人とは仕事しなくてOK】
3つ目のメリットは、仕事内容や仕事相手を選べることです。
会社員の時と違って、自分とはちょっと価値観が違うと感じた相手と、無理に仕事をする必要はありません。
実際に仕事をしてみて、ちょっと自分とは方向性が違うなと感じた場合は、依頼されたものをしっかり納品すればOKです(仕事を途中で放り投げると、自分が損をしてしまう可能性もあるので、一度スタートしたものは、最後までやりとげたほうがよいです)。
また、
特に、ベンチャー企業やスタートアップ企業など、創業して間もない会社の場合は、決済権を持っている人がメールをチェックしている可能性が高いです。
実際に、フリーランスエンジニアの方で、ホームページに記載されているアドレスに直接メールを送り、社長とやり取りをして案件を獲得した方もいます。
そういった仕事で、自分がしっかりとした結果が出せれば、継続して仕事がもらえたり、より高報酬の仕事がもらえる可能性もあったりと、いいことがたくさんあります。
2-2:フリーランスの3つのデメリット
一方、デメリットもあります。
フリーランスのデメリットは、主に以下の3つです。
- 仕事は自分で探す必要がある
- 専門的な仕事以外の事務作業も、自分でやる必要がある
- 社会保障などの会社員のメリットを享受できない
2-2-1:仕事は自分で探す必要がある
デメリットの1つ目は、自分で仕事を探して獲得する必要があることです。
だまっていても自分の仕事が用意される、という働き方ではないので、自分で案件を探し、他の人ではなく自分に依頼するメリットを提案していくことが、フリーランスの場合は必要です。
ただしエンジニアの場合は、フリーランスの場合でも、フリーランスエンジニア向けに仕事を紹介してくれるエージェントがあるので、比較的仕事探しの労力は削減できます。
基本的にエージェントは、自分のスキルや志向性に沿った案件を複数紹介してくれるので、フリーランスエンジニアを目指す場合は、まずは、とにもかくにもスキルを磨いておくことに集中しましょう。
エージェントを1つ紹介すると、例えば、
まずは、副業からスタートしたいといった人や、できるだけ自由度の高い働き方をしたいと感じている人はチェックしてみましょう。
なお、フリーランス向けのエージェントに関しては、第7章で10個のエージェントサービスを紹介していますので、そちらも併せて確認してみてください。
2-2-2:専門以外の事務作業も自分でやる必要がある
デメリットの2つ目は、専門以外の事務作業も自分でやる必要があることです。
案件獲得の営業に加えて、電話対応、経理、確定申告など、自分の専門以外のことも、幅広くこなす必要があります。
事務系の作業に関しては、フリーランス向けの支援サービスも充実していますし、一度こなせば要領をつかむことができます。
例えば、クラウド会計ソフトの「freee」というサービスを利用すれば、領収書の管理や、確定申告の作業などが、効率よくできるようになります。
なお、事務作業以外の電話対応など、コミュニケーションに関しては、自分の専門作業と同じくらい大切にする必要があります。
丁寧な対応を心がけましょう。
リモートで作業できるとはいえ、あくまでも信頼関係がベースになるので、相手の立場や状況を出来るだけ汲む必要があります。
2-2-3:社会保障などの会社員のメリットを享受できない
デメリットの3つ目は、年金などの社会保障の点で、会社員よりも不利になることです。
フリーランスの場合、厚生年金ではなく、国民年金への加入になるため、老後の収入がかなり少なくなります。
国民年金をしっかり満額もらえるように支払いつつ、それとは別に、国民年金基金、ideco、資産運用など、自分で不足分を補う対策が必要です。
自由さや高い報酬だけではなく、フリーランスになれば、年収は上がっても結局そこから経費などの分を引いたり、税金を支払ったりする必要もあります。
こういった、様々なデメリットにも向き合った上で、フリーランスを検討する必要があります。
ちなみに「フリーランス協会」は、仕事でのトラブルから生じる賠償リスクに備えた賠償責任保険や、怪我や病気で働けなくなった際の所得補償の保険など、様々なサポートサービスを提供しています。
そして、フリーランスエンジニア向けに案件を紹介している「Midworks」でも、正社員並みの社会保険サービスや、法律関係のトラブルにまつわるサービスを提供しています。
エンジニアの新しい働き方を応援する「MID WORKS」の特徴については、第7章で説明していますので、こちらもチェックしてみてください。
なお、フリーランスのメリット・デメリットに関しては、以下の記事でより詳しく説明していますので、こちらも確認しておいてください。
フリーランスの3つのデメリットとは?会社員との違いを徹底解説
- 【コラム】大学生でもフリーランスエンジニアになれるのか?
-
大学生でも、しっかりとしたスキルがあれば、すきま時間をつかったフリーランスエンジニアになることが可能です。 会社に常駐といった働き方は難しいので、在宅やリモートでこなせる案件を探す形になり、応募できる案件の数は少なくなってしまいますが、しっかりとしたスキルがあれば、普通にアルバイトするよりも、かなり効率よく稼ぐことができます。
また、将来的に一度就職する場合でも、フリーランスエンジニアとして実際に仕事をした経験は、就活する際に強いアピール材料にもなります。
ただし、仕事の依頼主は、大学生としてではなく、あくまでも、一人のフリーランスエンジニアとして判断します。
最低限、依頼されたプログラムをしっかりと納品できるスキルがなければ、お互いに後悔してしまうことになるので気をつけましょう。
なお、大学生がフリーランスエンジニアになる際のポイントや、注意点などについては、こちらの記事で詳しく説明しています。
大学生がフリーランスエンジニアになる4つのステップと注意点を解説
3章:フリーランスになるためには「スキル習得」と「適切な準備」が必要
フリーランスになるにあたり最低限必要なことは、大きく「現場で通用するスキルを習得すること」と「仕事環境の準備を行うこと」の2つに分けられます。
3-1:フリーランスになる前にスキルを身に着ける
フリーランスは、基本的に、働いた時間に応じた報酬をもらうわけではなく、納品物に対して報酬をもらう働き方です。
ライターであれば文章、デザイナーであればデザイン、エンジニアであればプログラムが自分の商品になり、それに対して報酬をいただきます。
つまり、まずはお客さんに満足してもらうだけの技術がなければ、仕事を継続してもらうことが困難になります。
繰り返しになりますが、フリーランスエンジニアの場合は、しっかりとしたプログラミングスキルが絶対に必要です。
特に、初心者からフリーランスエンジニアを目指す場合は注意が必要で、プログラムが組めるようになっても、実際の現場で通用するレベルであるとは限りません。
なお、実際に現場で求められるレベルは、フリーランスエンジニア向けのエージェントで公開されている、案件紹介のページや、プログラミングスクールなどで知ることができます。
3-2:お金・仕事ツール・役所関係の準備を行う
実際に、仕事が受注できるくらいのスキルを習得したら、次は仕事環境の整備をしましょう。
具体的には、以下の3つです。
3-2-1:お金や収入面に対する準備【会社員のうちに準備しよう】
1つ目は、お金に対する準備です。
貯金をして、いざという時のために備えること、まずは副業から始めて案件を確保すること、会社員のうちにクレジットカードを作成したり、マンションの賃貸契約を済ませておくなど、できる事はたくさんあります。
3-2-2:仕事で使うツールの準備【できれば会社員のうちに準備しよう】
仕事で使うツールの準備も大切です。
印鑑や名刺などに加えて、自分のスキルがわかりやすく整理されたポートフォリオの作成も、頭に入れておきましょう。
加えて、SNSアカウントもあれば、仕事を獲得できるチャンスが増えます。
3-2-3:役所関係の手続きの準備【独立後に準備しよう】
役所関係の手続きも、頭にいれておいてください。
保険や年金の手続き・切替え(健康保険の手続きや、厚生年金から国民年金への切替え)、開業届け提出の手続き、仕事用の銀行口座を用意することなど、事前に把握しておくほうがよいです。
ちなみに、これらの実際にフリーランスになる前の準備については、以下の記事でより詳しく説明しています。
フリーランスになる前に必要な3つの準備とは?今からでもできること
4章:プログラミング未経験からフリーランスになるまでの流れ
おすすめ度:★
おすすめ度:★★
おすすめ度:★★★★★
プログラミング未経験の状態から、フリーランスエンジニアになる方法を3つ紹介します。
事前に、それぞれの特徴をしっかりと理解しておきましょう。
なお、一番のおすすめは、「
プログラミングスクールには、転職支援付きのところもあり、転職に成功すると授業料がゼロ円になるところや、転職できなかった場合は全額返金のところもあります(こちらについては、6章で詳しく説明しています)。
4-1:【パターン1】独学で学ぶ → フリーランスへ
1つ目は、書籍やWebサービスなどを利用して、独学で技術を学び、フリーランスになる方法です。
ちなみに、
この方法のメリットは、他の2つの方法と比べて、スキルアップの費用をかなり抑えられることです。
ちなみに有料会員の値段ですが、ドットインストールは1,080円 (税込)、プロゲートは980円(税別)となっています。
一方のデメリットは、挫折しやすいことです。
プログラミング学習は、分からないことを解決していく連続で、独学だとどうしても疑問解決に時間が多くかかってしまい、途中で挫折する確率が高くなります。
なお、ドットインストール(有料会員)には、現在のところ毎月5回まで質問できるサービスがあります。
どうしてもスクールに通えないという場合や、プログラミングスクールに通う前に基礎を学んでおきたいという場合は、こういった方法で補うのもひとつです。
4-2:【パターン2】プログラミングスクールで学ぶ → フリーランスへ
2つ目の方法は、プログラミングスクールで学んでからフリーランスになる、という方法です。
質問できる人が身近にいないことが、挫折の最大の原因になると説明しましたが、プログラミングスクールを利用すれば、この問題に対処できます。
よって、よりスムーズに、フリーランスエンジニアへの道を切り開くことができます。
ただしその代わり、費用がたくさんかかることがデメリットです。
プログラミングスクールや、学習コースの内容によってもかわってきますが、平均すると約20〜60万円前後の料金が発生します。
4-3:【パターン3】プログラミングスクールで学ぶ → 企業で実務経験を積む → フリーランスへ
いちばんのおすすめは、プログラミングスクールで学び、その後で企業にて実務経験を積み、フリーランスになる、という方法です。
この方法であれば、プログラミング習得の最大のネックになる「質問できる環境」もクリアーできますし、実際に企業での実務経験も獲得できるので、フリーランスになってからも案件がより獲得しやすくなります。
その代わり、先ほど説明したように、スクール費用も発生しますし、フリーランスになるまでには、合計で2年程度時間が必要になります。
ただ、
高単価案件を、受注しやすくもなります。
とはいっても、費用が工面できない・・・といった場合は、プログラミングスクール代がゼロ円になるスクールもあります。
しかし、色々な条件付きになるので、事前にデメリットを整理したうえで申し込む必要があります。
なお、プログラミングスクールの詳細に関しては、第6章で説明しています。
- 【コラム】今の仕事を抜け出したいなら「転職エージェントの活用」という方法もある。
-
現在すでにエンジニアとして働いている方や、とにかく今の仕事が苦痛でつらい、という場合は、いきなりフリーランスにはならず、まずは転職で環境を変えるというのもひとつです。
環境は、自分の気持ちに大きな影響をあたえる要素なので、転職して違う会社にいけば、また違う考えになるかもしれませんし、フリーランスを目指す場合でも、よりストレスなくスキルアップができる可能性があります。
フリーランスの場合と同様に、転職者向けに仕事を紹介してくれるエージェントもたくさんあり、非公開案件の紹介してくれたり、給料を自分の代わりに交渉してくれるなど、助かることが多くあります。
なお転職エージェントの詳細についてはこちらの記事で説明していますので、参考にしてみてください。
【タイプ別】20代におすすめの転職エージェント16選!選び方も解説
5章:プログラミング未経験からフリーランスになって失敗しないための3つの注意点
プログラミング未経験の状態から、フリーランスエンジニアになって失敗しないための注意点は、大きく以下の3つです。
- 「独学」だけでフリーランスエンジニアになろうとしない
- できるだけ企業で実務経験を積む
- 企業での実務経験がすぐに積めない場合は「副業」で経験を積んでおく
5-1:「独学」だけでフリーランスエンジニアになろうとしない
まず1つ目は、独学だけでフリーランスエンジニアになろうとしないことです。
繰り返しになりますが、プログラミング未経験者が途中で挫折する理由は、身近に質問できる環境がないことにあります。
学習を始めるための事前準備である、「開発環境の構築」もままならずに、挫折する人も多くいるといわれています。
先ほど独学の項目で紹介した「ドットインストール」や「プロゲート」は、実際にとてもわかりやすく親切なサービスです。
本格的な学習をはじめる前の、基礎学習にも最適なサービスといえます。
ただ、そこから先の、実際の現場で通用するスキルをより効率よく身に着けるという点では、プログラミングスクールよりも弱いです。
プログラミングスクールに通うにはお金がかかりますが、その分、独学で学ぶよりも何倍ものスピードでプログラミングのスキルを身につけられます。
いったん企業に入社するにせよ、技術を習得してそのままフリーランスになるにせよ、いったん
5-2:できるだけ企業で実務経験を積む
2つ目は、できるだけ、一度企業で実務経験を積むことです。
正直なところ、いきなり最初から、完全リモートのフリーランスエンジニアとしてやっていくのは、運がよくない限り、難しいです。
フリーランスとして企業で実務経験を積めば、応募できる案件の種類も増えますし、経験に応じて単価もUPしていきます。
実際にフリーランスエンジニアは、会社員よりも報酬がUPしやすく、UPする幅も大きいです。
そして、企業で実務経験を積むためには、現場で通用するだけのスキルが必要であり、そのスキルを効率よく身に付けられるところが、プログラミングスクールです。
先ほども紹介したように、スクールの中には、
メリット・デメリットを把握したうえでスクールを利用すれば、最も効率よくフリーランスを目指すことができます。
5-3:企業での実務経験がすぐに積めない場合は「副業」で経験を積んでおく
企業での実務経験がすぐに積めない人や、現在すでにエンジニアとして勤務している人、そして自分のスキルで実際に仕事ができるのか確認したい人は、「副業」というかたちで経験をつむのもひとつです。
プログラミングスクールで学んだことを、そのまま活かせる仕事がないか、フリーランス向けの案件情報サービスをチェックしてみましょう。
「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったサービスをチェックすると、小さな範囲の仕事から本格的な開発まで、色々な仕事が見つかります。
中には、報酬が低すぎるものもあるので注意が必要ですが、定期的にチェックしておくと、報酬面も良くて経験も積める良案件を発見できる可能性があります。
あと、上記のようなクラウドソーシングサービスとは別に、「シューマツワーカー」というサービスもあります。
こちらのサービスは、週末などの空いてる時間をつかって可能な仕事に特化して、案件を紹介しています。
週10時間以上〜OKの仕事を掲載しており、報酬も稼働時間ベースで発生します。
ちなみに、副業でエンジニアを始めるメリット・デメリットや、未経験者が副業エンジニアとして稼ぐまでのステップ、具体的な仕事内容に関しては、以下の記事で詳しく説明しています。
【未経験でも可能】副業エンジニアで稼ぐ4ステップやメリデメを解説
6章:プログラミング未経験からフリーランスになりたい人におすすめのプログラミングスクール
ここでは、プログラミング未経験からフリーランスになりたい人向けのスクールを、3つ紹介していきます。
- 【おすすめのプログラミングスクール】
-
「転職できなければ全額返金」「転職成功で無料」など、プログラミングを学んだ後、実務経験をすぐに積みたい人には好条件のスクールとなっています。
ただし、それぞれのスクールごとに様々な条件がありますので、事前にしっかりと確認した上で申込みをするようにしてください。
6-1:テックキャンプ(旧 TECH::EXPERT)
- TECH::CAMP(エンジニアスクール)
-
業界最大級!未経験者対象のプログラミングスクール!
TECH::CAMP(エンジニアスクール)の特徴 - あらゆるテクノロジースキルが学び放題!
- マンツーマンで最適な学習プランを提案!
- 全国に6教室。オンライン受講も可能!
テックキャンプは、株式会社divが運営するプログラミングスクールです。
テックキャンプは、「転職できなければ全額返金(期間内にプログラミング学習を終了していることなどの条件あり)」や「2週間無条件返金保証」などの制度を用意しており、他にも、以下のような3つの特徴があります。
- 転職成功率99%以上
- 通学形式(東京・大阪・名古屋・福岡)またはオンライン形式
- 専属のキャリアアドバイザーがキャリア形成をサポート
テックキャンプは、上記の全国4ヶ所にスクールを設けています。
お住まいの近くにスクールがある人は、講師に直接質問することが可能です。
また、スクールに通えない人も、オンライン形式で受講が可能です。
さらに、専属のキャリアアドバイザーが、キャリア形成をサポートしてくれます。
受講が終わってからも、入社してからも3年目までの間は、キャリアカウンセリングを無償で実施しているようです。
6-2:侍エンジニア塾
- 侍エンジニア塾(Samurai Engineer)
-
最短1ヶ月でプログラミング習得。最後まで挫折しないマンツーマンレッスン。
侍エンジニア塾(Samurai Engineer)の特徴 - 日本初のマンツーマン専門のプログラミング塾!
- 高い転職率を誇るキャリアサポートでエンジニアへの転職も実現可!
- 講師にいつでもチャットで相談可能!
侍エンジニア塾は、株式会社侍が運営するプログラミングスクールです。
受講生の、オリジナルサービスの開発に力を入れています。
侍エンジニア塾は、「転職コース」というプランを用意しています。
ただし「転職コース」という無料プランを利用する場合、株式会社侍の人材紹介サービスを利用することや、最初に審査に合格することが条件になっています。
加えて、他にも、以下の3つの特徴があります。
- マンツーマン形式(基本はオンライン)
- 女性やシングルマザー向けの優待プログラムあり
- 専属のキャリアアドバイザーがキャリア形成をサポート
住んでいる地域や時間帯によっては、担当のインストラクターと相談のうえ、対面形式のレッスンも可能となっています。
また女性やシングルマザー向けに、料金を一律10%OFF、もしくは、無償(人数限定)か50%OFFにする優待プログラムを用意していることも特徴です。
テックキャンプと同様に、侍エンジニア塾でも、キャリアアドバイザーが転職やキャリア支援を行ってくれます。
6-3:TechAcademy
- TechAcademy(テックアカデミー)
-
自宅で学べるオンラインのプログラミングスクール
TechAcademy(テックアカデミー)の特徴 - 受講生に1人ずつ現役のプロのパーソナルメンターがつく!
- チャットで質問すればすぐに回答が返ってくる!
- オリジナルサービスやオリジナルアプリなどの開発までサポート!
TechAcademyは、キラメックス株式会社が運営するプログラミングスクールです。
こちらも、転職できなければ全額返金する、TechAcademy Pro「転職保証コース」という制度(32才以下で、言語はJavaを選択するなどの条件あり)を用意しています。
その他の特徴は、以下の3つです。
- 料金は、129,800円から
- オンライン形式のみ(メンターによるマンツーマンのサポートあり)
- 全18コース(組み合わせたコースもあり)
TechAcademyは、他のプログラミングスクールと比べて、プログラムコースの幅が広く、自分が身につけたいと考えているスキルに、よりフォーカスした学習を行えるようになっています。
興味がある場合は、無料体験に申し込んでみるのもおすすめです。
興味のあるコースを、自分が実際に面白いと感じられるか体感することができます。
なお、TechAcademyも、キャリアカウンセラーによる転職サポートサービスを提供しています。
プログラミングスクール選びについての詳細は、以下の記事でも説明していますので、こちらも確認してみてください。
キャリアデザイン【20代向け】プログラミングスクール5選と失敗しない選び方を解説
7章:現役エンジニアの方は、まずはどんな案件があるのか実際に見てみよう
現在エンジニアとして仕事をしている人は、まずは実際にどんな案件があるのか、チェックしてみてください。
求められるレベルや報酬額などがチェックできます。
7-1:実際の副業として受けることでフリーランスとして独立する準備になる
すでにスキルがあって応募できる仕事がある場合は、フリーランスになる前に、副業として仕事に取り組み、経験を積むのもひとつです。
副業といえど、実際にやる内容はフリーランスとして仕事を受ける場合と、さほど変わらないので、実際にフリーランスになった時の報酬や働き方などを、よりリアルにイメージできるはずです。
7-2:エンジニア向けの案件紹介サイト一覧
ここからは、エンジニア向けの案件紹介サイトを10個紹介していきます。
サイトそれぞれの特徴を把握しておきましょう。
7-2-1:Midworks
- Midworks
-
正社員でフリーランスな エンジニアライフを Midworksで実現しませんか?
Midworksの特徴 - 保有案件数は業界最大級!
- フリーランスでも正社員並みの保障付き!
- 業界を熟知したコンサルタントによるフォロー!
Midworksは、案件の契約金額が知れること、マージン率(エージェント側の取り分)が低いこと、保険などの面で正社員と同等の補償が受けられることを特徴にしています。
フリーランスとして、安定性も重視したいという人に向いています。
7-2-2:フューチャリズム
- フューチャリズム
-
フリーエンジニア専門の案件紹介サービス
フューチャリズムの特徴 - 最高月収120万円!
- 支払いサイト最短15日!
- 業務開始まで最短1週間
フューチャリズムは、報酬の支払いが15日と、業界の中でもトップクラスに早いことが特徴です。
支払いが遅いエージェントだと、独立初期などの資金が少ない場合は、苦労することになるので注意しましょう。
7-2-3:tech tree
- tech tree
-
ITエンジニア・フリーランスの求人案内サービス
tech treeの特徴 - 業界大手企業群と優良直請け案件が多数あり!
- 開発会社ならではの独自教育及びサポートシステム!
- 専任のキャリアパートナーによる安心のフォロー体制!
tech treeは、確定申告代行や正社員登用制度など、独自のサポートを行っていることが特徴です。
開発の仕事に集中したい場合、確定申告のための事務作業などが面倒に感じる可能性があるので覚えておきましょう。
7-2-4:レバテックフリーランス
- レバテックフリーランス
-
業務委託・常駐フリーランス専門エージェント!
レバテックフリーランスの特徴 - あなたのスキルがダイレクトに収入へとつながる!
- 独自案件で発注額が高い!圧倒的な低マージン!
- まだフリーになるか決めていない方や 情報収集したいだけの方もお気軽に!
レバテックフリーランスは、報酬の支払いが早いこと(末締め翌月15日支払)、宿泊施設を格安で利用できる独自の福利厚生制度を用意していること、幅広い内容の案件を保有していることが特徴です。
7-2-5:チェンジアップ
- チェンジアップ(CHANGEUP!)
-
転職×フリーランス|エンジニアの仕事探しなら
チェンジアップ(CHANGEUP!)の特徴 - 業界初!?転職とフリーランスどちらでも情報収集ができる!
- しっかりとしたヒアリングであなたのスキルを無駄なく活かせる!
- 仕事が決定した後も専任のスタッフが継続的にサポート!
チェンジアップは、エンジニアの仕事により詳しいスタッフが対応してくれること、フリーランスではなく正社員の求人もあること、案件が首都圏中心であること、などが特徴です。
7-2-6:ITプロパートナーズ
- Hajimari (ITプロパートナーズ)
-
IT起業家・フリーランスの自立を支えるお仕事紹介サービス
Hajimari (ITプロパートナーズ)の特徴 - 週2日からの案件紹介!
- エンド直なので高単価!
- トレンド技術を取り入れた魅力的な案件多数!
ITプロパートナーズは、週2~3日の案件を豊富に保有していることが大きな特徴です。
まずは副業からスタートしたいといった人や、できるだけ自由度の高い働き方をしたいと感じている人はチェックしてみましょう。
7-2-7:ギークスジョブ
- ギークスジョブ
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日本最大級のITフリーランス専門エージェント!
ギークスジョブの特徴 - 高額予算の独占案件を保有!
- 保有案件が多いから仕事がない期間がない!
- キャリアアップにつながるコンサルティングあり!
ギークスジョブは、取引実績が1000社以上もある、老舗のエージェントです。
WEBやスマホアプリの開発案件が多いこと、独自のサポートとして、セミナーの開催や会社員と同等の福利厚生を設けていることなどが特徴です。
7-2-8:フォスターフリーランス
- フォスターフリーランス
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フリーランスITエンジニアの案件・求人サイト
フォスターフリーランスの特徴 - 案件の半数以上が直取引で高単価!
- 利用者満足度90%以上!
- 20年のノウハウでサポートに自信あり!
フォスターフリーランスは、IT業界に精通したスタッフが利用者のスキルを評価していること、常駐形の案件や首都圏の案件が中心であることなどが特徴です。
着実にスキルアップしていきたい場合は、チェックしてみましょう。
7-2-9:PE-BANK
- PE-BANK
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設立から四半世紀!フリーランスエンジニアの独立をサポート!
PE-BANKの特徴 - 平均年収800万円以上 ※関東エリア
- 取扱案件数は常時5万件超!
- ITエンジニアの方へ総合的なサポート!
PE−BANKは、地方の案件に対応していること(北海道から福岡まで全国9カ所に拠点を構えていること)、マージン率が12%と低いこと、確定申告のサポートに対応していることなどが特徴です。
7-2-10:クラウドテック(CrowdTech)
- クラウドテック(crowdtech)
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リモートワークや週3日・週4日など案件多数!
クラウドテック(crowdtech)の特徴 - 専任のフリーランスキャリアアドバイザーがサポート!
- 取扱案件の33%がリモートワーク!週3日、4日OKのお仕事も多数!
- タートアップから大手企業まで!
クラウドテックの大きな特徴は、独自の保険制度を用意していることです。
病気や怪我で仕事ができなくなった際に、最長10年間、毎月5万円の支給を受けることが可能となっています。
プラス、週2~3日の案件もあります。
まとめ
フリーランスになる前に知っておきたいポイントを紹介してきましたが、最後にもう一度、今回説明した内容を振り返っておきましょう。
- 【フリーランスになるメリット】
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- 高収入を目指せて将来性も高い【年収1、、000万円超えも可能】
- 働く時間や場所を選べる【在宅勤務やノマドも可能】
- 仕事内容や仕事相手を選べる【嫌な人とは仕事しなくてOK】
- 【フリーランスになるデメリット】
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- 仕事は自分で探す必要がある
- 専門以外の事務作業も自分でやる必要がある
- 社会保障などの会社員のメリットを享受できない
- 【フリーランスになるために必要なこと】
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- フリーランスになる前にしっかりとしたスキルを身に着ける
- お金、仕事ツール、役所関係の準備を行う
- 【プログラミング未経験からフリーランスになって失敗しないための3つの注意点】
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- 「独学」だけでフリーランスエンジニアになろうとしない
- できるだけ企業で実務経験を積む
- 企業での実務経験がすぐに積めない場合は「副業」で経験を積んでおく
- 【プログラミング未経験者向けのプログラミングスクール】
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- 【フリーランスエンジニア向けの案件紹介サイト一覧】
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未経験からフリーランスエンジニアになる場合は、プログラミングスクールで学ぶ → 企業で実務経験を積む → フリーランスになる、という流れがおすすめです。
費用も時間もかかりますが、実際にフリーランスになってからのことを考えると、この方法が一番安心度が高いからです。
フリーランスとして、できるだけ安定した仕事がしていきたい場合は、短期スパンではなく、中長期的なスパンで、自分のキャリアを考える必要があります。
どのような方法でフリーランスになるか整理することは、フリーランスになるメリット・デメリットを把握することと同じくらい大切なことなので、しっかりと整理しておきましょう。
また第7章で紹介したエージェント以外にも、「シューマツワーカー」「ランサーズ」「クラウドワークス」などの案件情報サービスや、確定申告などの事務作業を効率化する「freee」、そしてフリーランス向けに様々な補償サービスを提供している「フリーランス協会」なども紹介しました。
こちらも合わせてチェックしておきましょう。
- 【おすすめサービス】
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プログラミングの基礎が学べるオンライン学習サイトも、チェックしてみてください。
一部のコンテンツは、無料で体験可能です。